エフェクター

エフェクターボード改訂2019年3月版

2019年 04月 16日 19:38 | カテゴリー: エフェクター
2019年 04月 16日 19:38
エフェクター

とある友人のライブに触発され、バンドやりたいなと思いつつ、昔の曲を引っ張り出してアレンジに勤しんでおりまして、その間にも少しずつ機材を揃えながら感を取り戻すべく鍛錬しております。

このサイトを復活させてからの記事は、特にエフェクターについて、まあ今の自分が欲しいものだと言えまして、改めてその種の効果やサウンドを再認識させるための記事と言えるでしょう。

少し前に組んだエフェクターボード(ノイズチェックの動画のやつ)は、全バラにしまして、改めて組み直しました。機能的にはほぼ完璧に近いもので理想的だったのですが、いかんせん激重で、さすがに車もないので50kg近くあるデカいボードを電車で運ぶのは現実的ではないと思いました。

で、一回り小さい元のボードに戻してエフェクターの台数も減らしたところで、古くから使っているものと新しく加入したエフェクターをご紹介します。レビューも含めているのでいつものように長くなります。

 

エフェクターボードの中身

20190320effector_board.jpg

いつも進化をし続けるエフェクターボードで入れ替えは激しいです。配線や配置と、特にスイッチャーを外したので、2個同時踏み(3つの時もある)や踏み頻度を考えて、基本的には配置優先です。それに応じて配線も変えたりしています。

改めてずーっと継承して使ってきているものも合わせてご紹介します。接続順に行きます。

写真をクリックして画像を大きくできます。

 

1.自作のIn/Outボックス(上側の黄色いやつ)

これは前回のボード製作時に作ったもの。ワウペダルを前に入れるか後に入れるか迷って、Send/Return をつけました。今のところ、歪みの後、モジュレーションの前にSend/Returnがあります。左のスイッチはスイッチャー使用時のグラウンドリフトです。

 

2.Visual Sound Comp66

今はTrueToneと呼ばれていますが、これは僕のボードには欠かせない、絶対の信頼を持つコンプです。基本的にはRossコンプ系で、トーンの効きがよく、こもりません。昨今のハイエンドな高性能コンプよりも扱いやすく、いわゆるMXRやBossのようにトーンが丸くならないので、抜けが保てるところが最高です。調整次第ではあきらかに粒立ちが揃ったコンプであるのにコンプが効いているように聞こえない(つまり「上手い」ように聞こえる)素晴らしいコンプです。バッファも優秀だし、ノイズリダクションも入っていて、他のコンプのようにノイズっぽさもありません。

絶対に手放せないコンプです。

 

3.Moore Crancher

今回新加入したミニサイズのディストーションです。真似がお得意な中華製ですが、本家はMI AudioのCranch Boxと言われています。これの最初のバージョンですね。Super Cranch Boxではありません。で、本家がそうであるように、基本的な音はMarshallと言われています。

しかしディストーションの割に歪みのゲインはそんなに高くありませんが、ローミッドに独特の厚みがあります。トーンの効きはやや甘めでフル10でもカリカリにはなりません。これだけで抜けを作るのはちょっと困難というくらい柔らかめで甘いです。

僕の場合はバッキング用なので、逆にこの抜けの無さが上手くハマっています。ゲインもあまり高くしないので、一聴するとオーバードライブっぽいかもしれません。しかし、パワーコードをミュートで弾くとゴンゴンいうところはちょっと癖になるいい感じです。

正直、あまりにクセが強いので、使いにくいと思います。本家の方はそんなことありませんでしたので、本家が良いからとこれを選ぶと失敗します。「トーン上がんね」が第1印象でしたし。次のオーバードライブのゲインが高いので並べてマッチしているので、たまたま運が良かったというくらいのディストーションです。あまりお勧めはしません。

JCなどのハイ上がりのアンプセッティングなら合うと思います。

 

4.Boss Dual Over Drive SD-2

まあ、前述の記事通り、Boss最高の歪みを持つオーバードライブでしょう。詳しくはそちらの記事をご覧いただくとして、これを見つけて以来、完全に手放せなくなりました。

 Dualの切り替えは使わずに、Leadモードのみで使い、基本的にはソロ用です。おおよそゲインは1〜2時程度で伸びが出るようにしています。その分、ノイズも抑えられるのでフルに近いところまで上げることはありません。

先のディストーションと歪み具合を合わせておくと、2段掛けができます。一気にサステインが伸びます。ただしノイジーなのは否定しません。まあバッキングしながらちょっとしたオブリガートを入れる時くらいしか2段がけしませんけど。

 

5.ここで最初に入れたIn/Out BoxのSend/Returnに入ります。

まあワウペダル用ですが、別の、例えばフランジャーとかトレモロなど、イレギュラーでファズなどもあります。EQがあっても良いですね。意外と便利です。

 

6.Boss Super Shifter PS-5

飛び道具なこれは、もちろんツインリード用です。今はもうHarmonist PS-6という後継機が出てますが、あえてPS-5な理由があります。Pitch Shiftモードで半音下げとか(もちろん上げも)が出来ます。フロイドローズでは必須なチューニングですね。コードでもちゃんとついてくるので重宝してます。

肝心のHarmonistモードはPS-6のほうがDSPの処理が早いので、ほとんど同時に発音しますが、比べるとPS-5のほうは若干モタつきます。とは言っても、演奏時にはほぼ同時に音が出るにもかかわらず、ほんの僅かなモタつきがちゃんとツインに聞こえるものです。PS-6のように3音はいらないし、あまりにハモり音が早く出てくるのでなんか気持ち悪いのです。

もう一つ、ハモり音が太いのも特筆点です。Pitch系は何台か使いましたが、どれも原音より細くなります。このPS-5はそんなに原音との差が感じられなかったので本当に綺麗にハモって聞けるわけです。

一度セッションで使ってから、割と病みつきになりました。

 

7.Ibanez PH-7 Phaser

Tone LocシリーズのPhaserです。中身はご存知のMaxonですね。

食わず嫌いといいますか、どちらかというとBoss派な僕はあまり使ったことがないのです、Maxonって。Phaser自体は色々使いましたが、Maxonものだけは避けてました(揺れものにかぎらず、他のエフェクトもです)。物色中に楽器屋のお兄さんに言われたなにげない一言が「マクソンって揺れものだけはいいですよ」とのこと。

思い起こせば高校生の頃、後輩がFL-301(ナローな初期型)というフランジャーで軽くコーラスのような音でアルベジオを弾いていて、すっげーいい音!と思っていたことがあることを思い出しました。

で、試奏しにいくわけですが、シリーズもいくつかあり(つーか、いったい何回モデルチェンジしているの?)、とりあえずナローボックスとキャラメルスイッチの同名機PT-909を比べてみて、どっちもピンとこないけど、音の傾向はわかったので、新し目のPT-9 proも試してさほどのものではないものの、共通性が感じられたのは、その揺れ具合がシンセのLFOのように綺麗なこと。ことBossに至ってはなんか濃すぎてダメなので、この綺麗さはありです。

問題は音で、Feedbackツマミでクセをつけられるのですが、クセをつけても揺れ方が綺麗なんです。そしてLevelツマミでエフェクト音の分量を調節できるのでエフェクト音を少しだけ下げてやると、気持ちいい感じです(Phaserにエフェクトレベルの調整がついているのってあまり見ません。結構おいしい機能だと思います)。普通のフェイザーにありがちな原音まで揺らしたエグい揺れではない、波の大きいコーラスのように爽やかに掛かります。もちろんLevelをフルにすると普通のフェイザーのようにもなります。軽いんだけど、存在感があるというフェイザーです。

 

8.Ibanez CF-7 Chorus/Flanger

これもたまたま見つけたTone Locシリーズもの。前述の後輩がFlangerだったことから、コーラスを探しつつもフランジャーも視野に入れながら探していました。先の記事通り、昨今のコーラスって爽やか系が多く、アナログであることはもちろん、深みのある「膨らむ」コーラスが必要で、Delay Time付きのものなんてそうあるものではありません。

ディレイのモジュレーション付きも考えましたが、これ自体も球数は少なく、Maxonなら01シリーズやその後継などが、ポツポツと見つかるくらいでしたが、都内で見つからずに試奏もできません。これはデジマートで地方で見つけたもので、これがダメならFL301かなと思いつつ、(コーラスとフランジャー)どっちもあるからどっちかで使えるだろうと人柱的に手に入れました。

それが当たりました。条件はほぼ100%合ってまして、まずはDelay Timeの搭載。やっぱりこれがあると膨らみます。厚いというか、深いというか、ちょっと独特な感じでBoss CE-1を彷彿させるイメージです。Tone Locシリーズなので、ロックさせれば足でツマミに触れることもありません。スイッチ部もBoss並みに大きくて踏みやすいです。

唯一といえば、コーラスとフランジャーをフットスイッチで切り替えできるとよかったのですが、コントロールが共通なので、どっちかのセッティングにせざるを得ないので、まあ良しでしょう。Krazy SWはコーラス時はビブラートのように激しくなり、フランジャー時は音が消えるまでは行きませんが、ゼロフランジングのように極端にうねります。これは自分では使いません。

音の方は、まあ浅い爽やかコーラス(といってもアナログですから、デジタルほどクリアな感じはしません)から深みのある濃い感じのコーラスまで、フランジャーのほうはコーラスのような軽く、浅めにクセがつく程度の揺れからジェットサウンドまで意外と使えます。

普段はちょっと濃い目のコーラスとしてセッティングしており、アルペジオやカッティングで邪魔にならない程度にしています。濃い、深めのコーラスだと普通はどちらかがミスマッチするんですが、どちらも行ける深さです。まあアナログライクというか、これ自体がアナログですのでデジタルの軽やかさや爽やかさ、揺れのなさとは真逆の感じで、明らかにコーラスがかかっているとはっきりわかる音です。

いやいや、なんで避けて通ってきたのかと今更ながら後悔しています、Maxon系エフェクター。

 

9.Boss PV-1 Volume Pedal

これは絶対的な信頼があります。なんせ、発売(たしか84年か86年だった気がします)してすぐに手に入れてから、ずーっと手放せないペダルです。なんといってもボリュームペダルのガリが出ないことです。もう30年以上使っているのにガリは皆無です。正確に言うと、ペダルの上にあるMax Levelというツマミはガリが出ますが、ペダル側には全く出ません。

実はこれ、2台目なんですけど、1台目のときに全バラのオーバーホールを何度かやったので、メンテはバッチリできます。まあ、非接触のホール素子採用という売り文句でしたから、ガリがでないのも当たり前です。

Max Levelが+20dBまでブーストできるのも当時は唯一でした。普通ボリュームペダルってMin Levelの調整はありますが、ブーストできるのってなかなかありません。アンプまで行かなくても全体のボリュームが上げられるのは良いことです。

唯一の難点はデカいこと。L型プラグを使っても縦が37cm必要で既成のボードがなかなか見つかりません。あってもバカでかいボードでお値段もそれなりにかかります。今使っているこのボードを見つけたときは速攻で飛びつきました。で、ずーっと持ってるわけです。

ペダルというと、踏み込むトルクも調整し、その堅牢なボディ故に乗っても壊れることもなく、結構自由度が高いです。そしてアクティブだけにエフェクトの接続順を選ぶこともなく、どこでも置けるのは助かります。音質劣化も感じられません。

今後も手放すことはできないペダルです。

 

10.Ibanez DL-10 Digital Delay

これが初めて手にしたIbanezブランドのエフェクターです。先の記事通り、古いもので12bitのデジタルです。最大ディレイタイムが400msと、今となっては少々物足りない感はありますが、まあギターとしては現実的に収まる数値です。

音質的にも今のディレイよりは柔らかく、でも引っ込みすぎないで、はっきりとしたディレイ音を返してくれます。狙い通りの音質です。デザインもBoss似でスイッチ踏んでもノブに触れないのは良いです。スイッチが軽く、ストロークも浅いのですが、ちゃんと切り替えた感があります。

コントロールも普通で至ってシンプルなディレイです。

 

11.Boss LS-2 Line Selector

最後はこれで、ラインセレクターとしては使わない、ボリュームセレクターとでも言いましょうか、ボードのマスターボリュームをコントロールします。通常の音量とソロ時などの音量の切り替えです。

一見、ブースターと同じように思いますが、ブースターとの違いはブースターは入力された原音に対して音量をプラスするので、原音に対しては音量が決められません。ブースターの直前までにあるエフェクトのアウトでしか調整ができません。しかし、LS-2ならば原音を大きくすることも小さくすることもできます。それが2チャンネル分あるわけです。

これはどういうことかというと、アンプに対して「絶対に歪まない」音量が作れます。カッティングなどでのクリーン音を使うので、基本的にアンプはクリーンなままです。歪みはエフェクターで作るので、アンプで歪ませることはありません。つまり、ソロ時に最大音量でアンプを歪ませないセッティングならば、通常時にはそれより下げるので、全く歪まないわけです。これにより、エフェクターに依存した音作りができるため、いくらアンプが変わってもほぼ同じ自分の音が出せます。いいかえると、EQのないプリアンプのようなもので、クリーンでも歪みでもカッティングやバッキング、さらにどちらの音でもソロも弾けるわけです。

本当はディレイの前に置いておきたいのですが、ディレイにトレイルモード(オフにしてもディレイ音が残る)がないので、あえて最後に持ってきました。本来トレイルがあれば、音量を通常に戻す踏み込みとディレイオフの踏み込みが早くできるので、自然にソロを終わらせることができます。この時もブースターではダメで、ディレイを綺麗にかけるため歪ませない音量が必要ですからLS-2は最良の選択となります。

ソロ時は通常時より20〜30%アップになるような設定にしています。具体的にはBchで1〜2時、Achで10〜11時くらいの設定で、A/Bchの切り替えを選択しています。

そしてLS-2の音痩せ問題は、アンプが絶対に歪まないクリーンセッティングなので、最終出口であるアンプで太さを作っているため、全く皆無であるといっても過言ではありません。結局は出音が勝負ですから。