ピックアップ

ピックアップの改造 その1 コイルタップ

2012年 10月 14日 20:47 | カテゴリー: ピックアップ
2012年 10月 14日 20:47
ピックアップ

ハムバッカーPUは、ご存知のようにダブルコイルのPUです。ですから、このダブルコイルを配線上でそれぞれのコイルの組み合わせをすると様々な音色が得られます。1つのPUでは、ポールピース側を生かす、ノンアジャスタブルポールピース側を生かす、両方を生かす、の3種類が考えられます。

 

コイルタップとは?

一般的にコイルタップというと、普通はポールピース側のコイルを生かすことを言います。名称だけなら内側(ノンアジャスタブルポールピース)を指すこともしばしばありまして、たとえばアイバニーズのギターではこの内側でコイルタップが効いているものもあります。

要はハムバッカーのどちらかのコイルを生かす改造をコイルタップと言います。

ギブソン系の2ハム仕様のギターであれば、フロントはネック寄り、リアはブリッジ寄りでシングルコイルの音が出ます。

ここで誤解しないでいただきたいのが、片方のコイルだけを使うので、シングルコイルは間違いないのですが、Fender系のシングルPUの音がそのまま出るわけではありません。

ハムバッカーの片方のコイルはおよそ5000~5500ターン(平均的に)ほどの巻き数であり、Fender系ではおよそ7000~8000ターンほど巻いてありますから、パワー感が違います。似た音ではありますが、ストラトやテレキャスと同じ音が出るわけではありませんので、ご留意のほど。

特にレスポールなどのラミネートボディでは、やはり太さが違います。コイルタップで高域の強い音は出るものの、似て非なるものと思ってください。

 

コイルタップに必要な条件

普段は2つのコイルが直列につながっています。ですから、コイルタップを行うには、最低限3芯シールドになっている必要があります。

3芯のピックアップは最近ではあまり見ませんが、リプレイスメントPUでは4芯がほとんどですので、それでかまいません。1芯の場合には、ボビンを切り離さなくてはならないので、結構繊細な作業の上、素人がやるとコイルを切って使えなくなることが多いので、PU自体の改造はお勧めしません。個人でやる場合は自己責任でお願いします。でなければプロに任すか、リプレイスメントPUで4芯のものに乗せ換えるときに行ってください。

あとは2回路6Pのスイッチです。これはピンスイッチでもいいですし、ボディやピックガードに加工をしたくないのであれば、Push/Pull(Push/Pushもある)のスイッチ付きポッドでもかまいません。トーン側にすることが多いので、500kΩでしょうか?または使用している抵抗値に合うスイッチ付きポッドが必要です。これでノーマルのハムバッカーとシングルの切り替えが可能です。

 

リプレイスメントPUでは取説をちゃんと読む

再三再四、言ってきてますが、取説はちゃんと読みましょう。特に海外製ではメーカーごとに配線の色が違います。役目が違うので、配線が違うと内側コイルが効いたり、最悪鳴らないこともあります。

ピックアップ交換の前に」でも書きましたが、有名リプレイスメントPUの配線色はこちらの記事をご覧ください。

 

回路図と実体配線図

回路図は電気記号を用いた図面ですが、実体配線図は具体的に配線の色も、どこにどの配線をするかも書いてある図面です。

Seymore DancanのHPにある図面は実体配線図ですから分かりやすいと思います。他社PUでも配線色さえ間違えなければ使用できます。上記の記事を見てうまくコンバートできれば、たぶん一番丁寧で見やすい実体配線図です。ワイヤリングについては、そちらに譲りたいと思います。

Wiring Programのページ

http://www.seyourduncan.com/

また前述の記事をアップデートしまして、同じダンカンのサイトに有名各社のワイヤリングカラーチャートをみつけまして、リンクを張っておきました。これと見比べれば、大体のメーカーでダンカンの実体配線図が使えるでしょう。

 

実際の音

意外とコイルタップはシングルの音がします。もちろん、シングルにありがちなノイズも乗ってきます。2ハムならセンターにすると、ストラトのフロントとリアのシングル、つまりリッチーブラックモアのようなセッティングで、音を出すこともできます。

ただFenderのシングルよりパワーは落ちますから、歪みませんし、太もさありません。

使いどころはノーマル音のカッティングくらいな気がします。HSHのストラト、つまりセンターPUがあるならハーフトーンとかできます。が、センターPUによりますが、バランスとるのはたいへんです。

YAMAHA SG1000の標準装備でしたが、私はあまり使うことはありませんでした。せいぜい、前述のカッティング時くらいです。

また味付けのあるPU、たとえばハイパワー系やMidが強めなPU(ダンカンのSH-4、JBモデルなど)では、シングルとは言え、思ったほどシャキーンとした音は出ません。パワーダウンの点でややMIdが平均化される感じです(JBの場合)。若干中域の太さが残って、上は丸みを帯びた感じです。ただブリッジ寄りな分、気持ちトレブリーくらいです。

なのでフロントを混ぜた方がシャッキっとした音が出ます。

またアイバニーズではよくある内側ポールピースのコイルでセンター(つまり2ハムでの内側コイル×2)は、本当にストラトっぽいハーフトーンが出ます。コイルの距離がほぼストラトと同様なところが、要因だと思います。フロントハーフっぽい音が出るんです。