ピックアップ

【情報更新】ピックアップ交換の前に

2012年 09月 01日 17:40 | カテゴリー: ピックアップ
2012年 09月 01日 17:40
ピックアップ

6月に書いた記事ですが、9/1に情報を追加しました。

さて、久しぶりのギターの記事です。何をやろうかと思いきや、あらかたやり尽くした感はあるのですが、やっぱり、一番音に影響する部分、ピックアップについてお話ししましょう。

 

交換の前には計画する

自分の思い通りの音を得るために、特につるし(メーカー出荷のまま売られている商品のこと)ですと、PUなんて選べませんし、何が良くて何が悪いのかわからないものです。もちろん、自分の好きなアーティストと同じモノを使うという手もありますが、まずはしっかりと自分がどんな音を望むのかをはっきりさせましょう。

 

候補の絞り込み

リプレイスメントPU(交換用PU)は、それこそメーカーも数あるし、種類もたくさんあり、また、HPやカタログなどに記載されていることが、本当に自分に当てはまるのかわからないものです。ですから、買ってすぐに交換と言うことはあり得ないと思っています。そこでまずは好きなPUをセレクトすることから始まります。

とは言っても、選んだPUが本当に自分に合うかどうか、しかも馴染むまでに時間がかかるので、すぐに判断もできません。こればっかりは経験しかないわけですが、何個も買うわけにもいきませんよね?実際私は何個も買った口です。ただ、自分のギターに慣らしたところで得られる感覚はどんなレビューとも違っています。自身の感覚が養われるので、まあ勉強と思って買うのも一考です。

ですが、やはりせいぜい2~3個止まりにしておかないと使わないPUも出てくるので、もったいないです。慣れた人は良いですが、これからのような方は、以下の方法で絞り込んでください。

  1. 楽器屋のお兄さんに相談する(リペアー担当やリペアーマンだとなお可)
  2. やっぱりHPやカタログなどの情報を手に入れる
  3. とりあえず、「リプレイスメントPUの選択」を読んでおく

やはり既に書いていました。注意点ですね。3)の記事に詳細が書いてあります。

 

サイズ

で、おおよその好みが決まって絞ったところで、次はサイズです。ハムバッカーならハムバッカー、シングルならシングルといっても、昨今ではちょっと違ってきます。たとえば、レスポール系のギターにFRT(フロイドローズ)などが載っている場合は、同じハムバッカーでも、ポールピースの間隔が調整されたモノなどが出ています。ストラトにハムバッカーを乗せる場合も同様なことが言えます(弦の間隔はギブソンとフェンダー(シンクロ)、FRTと全部違います)。

 

配線

そして配線です。最近は改造も視野に入れた4コンダクター(4芯+アース)モノが多くなってきていますが、たとえばVintage系のPAFを模したPUなどは、慣例に従って2コンダクターだったり、バリエーションで4コンダクターが発売されていたりします。また、コイルタップ仕様で、3芯なんてモノもあります。注文時に型番などが違いますのでご注意ください。

 

道具

後は準備物として、半田コテと半田、各種サイズの+/-ドライバー、あとは念のため絶縁テープ(または熱伸縮チューブなど)です。半田コテは一般的には30Wくらいが妥当ですが、慣れた方なら60Wでもいいです。ただ、あまり熱しすぎてポッドを壊したりしないよう(熱しすぎると中のカーボンが焼き付きます)、注意が必要です。

また、本体に傷をつけないようにクロスや薄いゴムシートなど、本体を覆うモノがあると良いです。半田が落ちても焼けないモノという点が重要です。あ、半田もできれば高品質なもの、よく言われるのはケスター社製(俗に言うケスター44など)のものがよく使われます。

メーカーなどわからない場合に巻いてあるテープを剥がして調べますが、元に戻すときには布製のアセテートテープがあると便利です。見た目も良いし、絶縁もできます。後はテスターもあると便利ですね。半田吸い取り機もあるとよいです。

 

パーツ

また、海外製のPUなら同じ海外製のポッドを使うこと。海外製のPUがわざわざ日本製のポッドに合わせて作られているわけではないので、PUの性能を引き出すなら変えた方がよいです。同じメーカーで出しているパーツでも良いです。

ちなみに最近のDimazioでは、4芯ハムバッカーに対してボリュームに500kΩ、トーンに250kΩ、コンデンサーに0.022μFを使ってね、とHPに書いていますので、マニュアルはよく読むことです。

 

注意点

併せて「リプレイスメントPUの注意点 その1」や、「リプレイスメントPUの注意点 その2」もご覧ください。

 

実態配線図で陥りやすい罠

そして、実態配線図を用意してください。これは取り外す前に目視で書き写しておくことです。これで元に戻したいときに戻せます。ただ注意点は配線の色です。その配線図はどのPUに対してのモノなのかは必ず明記してください。でないと配線色の扱いがめちゃくちゃになります。色を頼りにしてしまうと、メーカーごとに配線色が違うので、そのまま色に頼って交換すると、意図した音が得られないことがあります。たとえ色は同じでも、その巻きはじめ、巻き終わり、スクリューボビン側か、スラグボビン側か、つまり、ホット、コールド(ハムバッカーならさらに内側と外側)、アースと、その役目が同じでないと効果が発揮できないわけです。

ちなみに

Seymour Duncan
  • Black=Hot(内側コイル=スラグ側=動かないポールピース側)
  • White=Cold(内側コイル)
  • Red=Hot(外側コイル=ポールピース側)
  • Green=Cold(外側コイル)
  • シールド

つまり、赤と緑がペアで、白と黒がペアです。ですから直列の通常のハムバッカーにするには、赤と白を結んで、黒をホット、緑をコールドにします。

本家のHPでは、PUを含めた実態配線図がPDFで配布されています(実は一番親切です)。改造を含めたポッド構成、SWなどの仕様ごとに用意されているので、一度は見ておくと良いでしょう。他社のPUでは配線カラーが違うので、ご注意の程。
 

Dimazio

HPを見る限り第1コイル、第2コイルと表記されているため、どっちが内側で、どっちが外側かわかりません。Dimazioは私も持っていないので勘弁してください。

  • Red=Hot
  • Black=Cold
  • White=Hot
  • Green=Cold
  • シールド

つまり、赤と黒がペアで、白と緑がペアです。ですから、同じように直列の通常のハムバッカーにするには、黒と白を結んで、赤をホット、緑をコールドにします。
 

Lindy Fralin

これも既に手元にはないですが、もう一つおまけに書きましょう。

  • Black = inside slug coil(内側コイルの巻きはじめ)
  • White = inside screw coil(外側コイルの巻きはじめ)
  • Green = outside screw coil(外側コイルの巻き終わり)
  • Red = outside slug coil(内側コイルの巻き終わり)
  • Shield = ground(シールド)

つまり、赤と黒がペアで、白と緑がペアです。ですから、同じように直列の通常のハムバッカーにするには、緑と赤を結んで、白をホット、黒をコールドにします(ご注意:HPにはこう書いています。slug coil側を逆巻きに使うところが??(Black=outside slug coil、Red=inside slug coilと書いていれば解説通りで理解できる)なので、実際はマニュアルを確認してください)。

各社それぞれに配線の仕方が違うことがわかると思います。国産PUだとまた色が違います。決して色で判断しないでください。また、付属しているマニュアルは必ず読んでおいてください。たとえ英語でも簡単ですから。
 

【更新】9月1日追加情報(さらに2018年11月3日にリンク修正

いろいろとググっていますと、Seymour DuncanのHPで、各社PUのカラーコードが載ったページを発見しました。クリックするとプリントできるようです。

以下のリンクページより、左側の「VIEW ALL」の「PICKUP TYPES」ドロップダウンメニューの中から「HUMBAUCKERS」を選択します。開いたページの真ん中2行目「 」の下にあるドロップダウンリストの中から、「HUMBACKER WIRES COLOR CODE DIAGRAM」を選択します(一番下の方)。

そこに現れたイラストをクリックすると別ページでPDFが表示されますので、必要な方はダウンロードしてください。

Support > Wiring Diagrams のページ

これでカラーコード入れ替えれば、ダンカンの配線図が使えますね。

 

セミアコやフルアコは覚悟が必要

レスポースやストラト、テレキャスなどは比較的楽ですが、セミアコとフルアコに関しては、基本的にサーキットをボディ内部より出してやらないとやりにくいことこの上ありません。良くやるのはたこ糸を各ポッドにくくりつけて引きずり込む方法です。

この場合、とりあえず全て引き出した後、段ボールの上などでポッドを逆さに仮配置して(これ重要=やってみればわかります)配線し、PUをギターに装着(テープなどで仮固定でOK)し、PU配線を通した上でサーキットに結線、それぞれのボリュームやトーン、PUセレクターの穴から通したたこ糸にサーキットの各ポッドを結びつけてボディ内部に弾き込み、うまく引きずり出して止めなくてはなりません。たこ糸を結びつける前にワッシャーやナットなどを通し忘れるともう一回結び直すしかありません。

プロでも時間がかかるので、自分でやるなら結構余裕を持っておいた方がよいでしょう。私も初めての時は確か3時間くらい(結線自体は3~40分でしたが、引き出しと引き込みでいように時間がかかりました)かかった記憶があります。面倒でもありますので、セミアコなどはプロに任すのも良いでしょう。