その他

ケーブルについて

2012年 06月 16日 22:29 | カテゴリー: その他
2012年 06月 16日 22:29
その他

昨今ではなかなか良い値段するケーブルが出回ってきています。ケーブル自体は、ギター科ったら付いてくるようなおまけの物から、音抜けがすさまじく良いモノ、パンチがある物など、様々です。

今回はケーブルについてお話しします。

 

ケーブルの構造

ギターやベースでは、一部のステレオ配線を除き、基本的にモノラルの出力です。ですから、モノラルのプラグが使用され、先端側のチップと外装側のアースとに通電があれば良いため、ケーブルには1芯シールドが主に使用されます。プラグをひねって、半田付けしている部分を見ればわかります。ケーブルの真ん中に1本の芯線、その芯線を包む編み目の裸線がシールドとなっており、外的なノイズを軽減する構造になっていることから、単にシールドとも呼ばれます。

マイクでは、XLRコネクターの仕様のため、3芯+シールドというケーブルが使われます。こちらも構造的には一緒で、3本の線をシールドした形です。

また一般的に芯線が太い方が音が良いとされ、太いケーブルがもてはやされたこともありましたが、芯線が太いとかはプラグ外してみるか切ってみないとわからないため、眉唾でした。太さの違いは主に芯線の回りの被服の厚さで左右されます。

 

ケーブルの質

これは、中の線に使われる金属のブレンド次第です。オーディオなどではPCOCCという無酸素銅、純度99.9999%のモノが最良とされています。ギターから発する電流は微細な物ですので、へたに太くても、または細くても良いことはなく、適度な物が求められます。楽器用にはOFC(これも無酸素銅です)というレベルですが、この金属に使われるのも銅なのですが、各社の研究が進み、銀でコートした物(スピーカーケーブルで多い)やシールドの編み方などでノイズレスを謳ったモノなど、工夫が凝らされています。

でも、やはりおまけシールドよりはベルデンやカスタムオーディオ、モンスターケーブルなどの方が、格段に抜けが違います。これがケーブルの質の違いで、高いなりのことはあると感じたことは、私以外にも認めざるを得ないところでしょう。

こうした金属の質の差が音の良さを決める要素になってくると言うのは、時代が求めた結果からかも知れません。

 

スタンダードなケーブル

ここは個人差があるところなんですが、こうした高品質ケーブルが出てくるようになってから、一応のスタンダードとなったケーブルがあります。大手の楽器屋さん行くとわかるとおり、種類は多くても大体3種類に分けられます。まあ値段は適当で記憶で書きますのであまりアテにしないで欲しいのですが、おまけシールドと同等な1000円くらいまでのシールド(長さにもよるが、3m800円とかのやつ)、そして、CANAREのシリーズ(大体2000円前後、3mで1800円くらい?の奴)、ハイエンドケーブル(カスタムオーディオやベルデン、モンスター、バイタルオーディオなど)です。

一昔前は、業務用に使われていたCANAREですが、平行して楽器用も作っており、その品質は確かです。PAなどと同じケーブルで作られていますので、優秀さは認めざるを得ません。最近は前述のハイエンドケーブルが出回るようになり、楽器のプレーヤーはこぞってハイエンドにシフトしていることから、影は薄くなってきていますが、やはり、スタンダードとして使われているのが、このメーカーです。

最低限、CANARE(カナレと呼びます)であれば、プラグの故障も少ないし、良質なケーブルですので、初心者は、おまけケーブルなんていつまでも使っていないで、早く揃えるようにしてください。これは、エフェクター間を?ぐパッチケーブルも同じで、100円のカラーケーブルではエフェクターを殺してしまいますし、断線してもわからないからです。

 

気になるハイエンドケーブルの音質

これはオーディオの世界でもそうですが、最初に行っておきたいのは、感じ方には個人差がありますので、ちゃんと自分で判断してください。レビューは個人的主観がほとんどです。あくまでも参考程度にしてください。

私も結構いろいろなメーカーを試しました。現在はギター用にCustom Audio社製、録音類にはVital Audio社製(特にマイク)、シンセなどには自作の4芯シールドもの(CANAREで、巻きが安かったので、買い置きした)を使っています。

ギター用にCustom Audioを選んだのは癖がないからで、割とフラットです。ですから、私のように電子スイッチ付きのエフェクター、つまりバッファが入った後のケーブルでは、ストレートな音が出ます。確かにベルデンは、ギターからアンプ直結では、ややハイ上がりでレンジが補正された感じで良かったモノの、エフェクターを通すとちょっときらびやかな感じが否めませんでした。モンスターはソロ向きというか、中域が強い気がしました。カーオーディオだとレンジが広くて良いんですが、楽器用ではちょっと癖がある感じです。エフェクター用にProvidenceも試しました。なんと言ってもプラグが小さくて良いです。ケーブル的には、カナレと変わらない感じで、特別良くもなく、悪くもなく...という感じで、カスタムオーディオほどのレンジの広さは感じられませんでした。でも、悪いケーブルではないので、エフェクター入れ替えたときにスペースの問題で使う時があります。

ケーブルに関しては、こうやってああだこうだ言われますが、実際自分のシステムの中に入れて見てどうなのかと判断した方がよいです。実際、真空管アンプ直で歪ませたときだけなら、間違いなくベルデンを使用していたはずです。

私がこうしたハイエンドケーブルに目を向けるきっかけになったのが、Vital Audioです。テストはマイクでした。SM58をカナレと聞き比べをしてみたら、なんと1枚皮がむけた感じでクリアなこと、クリアなこと(大事なことなので2回言いました)。声が前に出ると言うより、マイク変えた?と思うくらい、衝撃的でした。ちょうどその頃にマイクを買おうと思っていたので、生音録音用はすべてVital Audioにしたわけです。たまにPod X3からのアナログ出力にVital Audioを使いますが、いいですね。ハリがあります。

 

長さについて

確かに短い方が劣化は少ないです。良いケーブルを使ってもそれは同じです。スタジオミュージシャンの今剛氏は、3mのハイエンドケーブルしか使わないことは有名です。

私も録音時は、全部カスタムオーディオで、3m物ばかり使います。ライブでは、自作の7mシールド(カナレの4芯シールド)を使います。エフェクトとアンプ間はほぼ5mの自作ケーブル(これもカナレ)で済ませますが、エフェクトのパッチケーブルだけ、カスタムオーディオですが、まあ、電子スイッチですので、後ろ側は問題にはしませんが、ギターからエフェクト間の7mはノイズレスにこだわった配線ですので、劣化はさほど感じません。さすがに10mの時は感じたので、切ったわけです。エフェクトオフの時ハイが落ちたので、「これが劣化か」と思ったものです。

なので、ハイエンドで長いのは高いので(汗)、録音時だけは気をつけてハイエンドの短めの物を使います。ライブでも、普通の1芯シールドならノイズに見舞われるので、この特殊加工の4芯シールド(たいした特殊でもありませんが、芯材を2~3芯使い、残りをシールドと束ねるだけです)がノイズの点で有利なので、あまり感じませんが劣化は多少あっても、これを使います。一応カナレですし。

10m以上はあまりお勧めできません。動くならワイヤレスにすべきです。今は良いのも出ているようなので、ハイ落ちも感じないでしょう。ちなみに自分のケーブルは最初10mで作って音が変なので8mに切ったのです。ライブでエフェクトボードの下をくぐらすので、動く範囲は7mで良いかと判断したのですが、意外と邪魔であることがわかり、さらに1m切って最終的に7mに落ち着いたというわけです。音質もさほど変わらない(ライブでは感じない)ようなので、30年近くこのケーブルは使ってます(考えてみたらすごいな)。

あとは、柔らかくしなやかなケーブルが良いです。しなやかと言ってもカールコードはもってのほかです。昔(70年代)は普通でしたが、変に伸びると間に別のケーブルを挟んだりして、結構危険です。また、コネクターも安いL字型が多いので、すぐに壊れます。ハイエンドのカールコードって聞いたことないですし(あるかも知れませんが)...。

 

プラグについて

これも様々ありますが、ギターに刺さるなら強固な奴を選んでください。たまにごつくできていて、ストラトの舟形ジャックに刺さらない物などあります。カスタムオーディオで使っているのはスイッチクラフト社のプラグで、これは結構強固です。今のデファクトスタンダードとでも呼ぶべきプラグで、採用メーカーも多いです。

ノイトリック社製のプラグも良いです。特にL字型は折れにくいようにボディをL字にして、プラグ本体をストレートにしています。

あとは良くモールドで固めた物を見ますが、断線時に修理が不可能です。またやけに太くなって上記のようにジャックに入らなかったりする物があります。これは注意しましょう。切って別のコネクターをつけるしかありませんので。

Providenceの小型プラグは優秀だと思います。後はもうちょっと太いケーブル使いたいです。別売しているのかどうかわかりません。できればカスタムオーディオのケーブルにすると全部揃うのですが、今は面倒なのでやりませんけど。