マルチ系

NUX MG300の動作環境

2020年 12月 10日 13:37 | カテゴリー: マルチ系
2020年 12月 10日 13:37
マルチ系

mg300_3.jpg

このところ、ネットやYouTubeを賑わせている廉価なマルチエフェクターと言えばNux MG300でしょう。特にアンプモデリングの精度の高さやIRローダーによる、実機さながらの高音質で廉価と言うのはとても魅力的です。

私もご多分に漏れず飛びついたわけですが、今まで使っていたVox ToneLab STは本物真空管を積んでいる上、モデリング精度も高く重宝しておりました。ただJCのモデリングアンプはあるものの、キャビの方がないので音作りにも今一つでした。普段はFender TwinReverbのモデリングを使っていたのでまだこれでも良かったのですが、やはり今時のレンタルスタジオでは置いてあることが珍しい機種にもなってきていて、「JCじゃないとダメかぁ...」なんて思いつつも、Kemperには手が届かず、今更PODやHelixもどうかな?なんて思いつつも物色を続けていたわけです。

そしてここ昨今の流行りのシステムとして、フィルターを超えたといっても過言ではないIRローダーがさらに高性能化したアンプモデリングと一緒に使われることでより本物(実機といった方が良いか?)に近づいてきています。IR(インパルスレスポンス)とは、結構前から存在しており、例えばリバーブにおいてのサンプリングリバーブと呼ばれたものがIRデータを使う初期の製品でありましょう。

このIRデータとは、実際の機器を録音してしまいその特性を得るデータのことです。これがスピーカーキャビネットやそれを録るマイクの種類や距離、方向などもまとめて録るので、いかにもプロのレコーディングスタジオでちゃんと実機を鳴らしてレコーディングしたかのような音が再現できるのです。今まで高級機にしかなかったIRローダー機能が1万円台のマルチエフェクターに搭載されたとなれば、そりゃ試してみたくなります。

実際、エフェクターとしては物理モデリングが限界なのかな?と思っていた矢先、この物理モデリング+IRローダーというのが進化したとも思えるデジタルエフェクター業界。この可能性を探っていきたいと思います。

 

使う前に動作環境の確認

まず驚いたのがメーカーや代理店のHPに動作環境がどこにも書いてません。買ってみて、取説見ても書いてません。まああらかたはYouTubeを見ていたので大体理解できます。しかも発売されてから約半年くらい(世界的に)ですので、エディターなどは最新のパソコンには対応しているだろうと思っていました。

QuickTone.jpg

メーカーのHP(https://www.nuxefx.com/mg-300.html)を見ますと、とりあえずWindows用のASIOドライバーが出ています。しかも7と10の両方。ですが、Mac用には出ておりませんので、クラスコンプライアントかな?と思いつつ繋いでみると、流石にWindowsでは認識してエディターの「Quick Tone」もサクサクと使えました。

あーこんな感じかぁ...と思いつつ、Macの方に繋いでみると全く認識されません。え?クラスコンプライアントじゃないの?と思いきや、まさかHigh Sierraに非対応なの?と疑念を抱きつつ、接触不良を疑いながらもケーブルを取り替えたり、USBハブを経由せずに本体直挿しにしてみたり。どうしてもダメなので、新しいケーブルを買いに行きました。

 

接続ケーブルにはご注意

MG300のUSB端子はMicro Bと言うタイプです。見た目にすごく華奢なんですね。しかも手持ちの機材(スマホ含む)では使っているものがLEDライトの充電用ケーブルしか持っていなかったのです。これは内部で全部が結線されていない可能性もある(つまりデータ転送できない)ので買いに行くことに。

家電量販店に行きますと、面倒なので店員さんに聞きます。「USBーMicroBのケーブルはどこですか?」と聞くと、案内されたのがスマホ売り場。確かにあるんですが、データケーブルだぞ、欲しいのは...と思いつつ、一応データ転送も充電もOKとある。ただし便利さを優遇してか、裏表両方挿せますというケーブルばかり。まあポイントあるのでこれでいいかと買っていくと、認識するけど「USBーMIDI装置」と認識され、QuickToneがDisconnectを示したまま。

1013Audiomidi.jpg

翌日、今度は別な量販店で今度こそパソコン売り場でデータケーブルを買うことにして、見にいくとありました。スマホ売り場ではUSBの転送レートなどを書いているパッケージなどありませんでしたが、見つけたのはUSBの転送レートも書いており、金端子のもの。もちろん内部フル結線です。挿してみるともう感触から違います。どうやっても真っ直ぐにしか入らない。他のはやや斜めから挿せたり、奥まで入らなかったりでした。データケーブルはコネクターのガイドサイズがピッタリなので真っ直ぐにしかさせません。期待通り、一発認識。「Nux MG300 Audio」という認識で、エディターのQuick Toneも「Connected」と表示され見事に認識されました。

残念だったのはUSBハブで認識できなかったこと。電源付きのやつで他のI/Fなどは認識できているので出来るかと思いきや、できませんでした。なので、パソコン本体の直挿しにしなくてはならないので、環境を一部配線変更しました。

 

動作環境まとめ

For  Windows

Windows7以上(ASIO Driver  V3.29.0)、Windows10推奨(ASIO Driver  V4.82.1)

QuickToneーMG300 Editor( V1.0.8.11)

Windows7以上、Windows10推奨

Firmware Updaterも上記に準ずる

 

For  Macintosh

106QuickTone.jpg

USB Audio Class 2.0対応

QuickToneーMG300 Editor( V1.0.8.11)

Mac OS 10.11(El Capitan)以上

Firmware Updaterも上記に準ずる

正確なところでMacではUSB Audio Class 2.0です。これが判明したのは、Windowsにドライバーが必要で、Macには要らないことというのが理由です。USB  Audio Class 2.0はWindowsには対応しておりません。MacとiOSだけの対応です。 なので、USB Class Compliantとは言わない方が良いですね。 Class CompliantですとWindowsでも標準ドライバーだけで認識できるということになります。

QuickToneの動作メモリーは多分2MBもあれば動くと思いますが、El Capitanで2MBということはないと思うので4MB以上くらいが妥当かと思います。

そして、接続用ケーブルですが、

USB(A)ーMicro BのUSBケーブルで、出来る限りデータ転送用(内部フル結線)を推奨。

最近はデータ転送と銘打ってあるケーブル自体がない(少ない?)ので、箱を見て、

  • USBの最大転送量(USB2.0で最大480Mbps)が書いてあるもの
  • なるべく短めのもの(MG300のペダルを使うので机から下置き用に自分は2mにしましたがそれよりも短い方が吉)
  • 裏表で挿せるものは接触不良を起こすのでダメでした
  • スマホ用などでは充電専用だとフル結線されていない場合があるのでダメでした
  • 挿してもグラつかない端子のもの(買ってからでないと分からないのは申し訳なく、文章にするのも難しいのですが、ちゃんとしたデータ用ケーブルは挿す時点から本当に真っ直ぐにしか挿せません。また奥まで差し切っても上下左右にぐらつくことはありません)

ここまで神経質になる必要はありませんが、実体験ですので、慎重になっても良いかもしれません。とにかく問題はMicro Bという端子にあります。ここでうまくいけば、後々問題も少ないでしょうし、そんなこともあると覚えておくのも良いかもしれません。

 

ファームウェアのアップデート

これまた本体のファームウェアの確認方法が取説に書いていません。なのでアップデートが本当に必要かどうかすぐにはわからなかったので、先に接続できたWindowsでやってしまいました。

本体の確認方法をYouTubeで見つけたので、記しておきます。

  1. 電源を立ち上げた状態で、EDIT/EXITボタンとSAVEボタンを同時に3秒間長押しする。
  2. System Menuに入るので、GROUP/MODULEの左右ボタンを何度か押してINFOを選択する。
  3. EDIT/EXITボタンを押すと、Firmwareのバージョンが表示される。
  4. 抜ける時は、SAVEボタンを2回押すとSAVE画面に戻り、EDIT/EXITボタンを押すと通常のプレイ画面に戻る。

確認後にアップデートが必要な場合は、Firmware Updaterに同梱されているPDFに従ってアップデートを進めてください。

ちなみにこのFirmware Updater(V1.0.8.17)もMacOS10.11(El Capitan)以降でないと立ち上がりません。

 

おまけ

106audiomidi.jpg

USB Audio Class 2.0というのはMacでは意外と早くから対応しておりまして、実はEl Capitanより以前のMac OSでも認識が可能です。図のようにSnowLeopard(MacOS 10.6)でもちゃんと Audio-MIDI設定上で「Nux MG300  Audio」と認識され、Logic9でもちゃんと入出力が可能です。ただし前述のようにエディターのQuickToneは動かないので、MG300のエディットは本体でやることになります。

logic9_ninshiki.jpg

ただ、メーカーからのオフィシャルな動作環境が記されていないので、極端に古い(上記のようなSnow Leopardなど)OSなどでは自己責任でお願いします。

メーカーさんも早くオフィシャルな情報を挙げてくれることを願います。