マルチ系

Zoom G3の所感 その3/3と総評

2013年 01月 18日 04:45 | カテゴリー: マルチ系
2013年 01月 18日 04:45
マルチ系

所感としては最後になります。

 

モジュレーション系(061~074)

ちょっと期待していたよりイメージダウンです。Phaserも今一だったし、コーラスは今風でよいのだけど、昔風に揺れないし、Ensembleって2相コーラスじゃないの?と期待してたのに、そんな音してないし、CE-1も全く似てないし。

唯一良かったのは071のアナログフランジャー。MXR M-117Rというものの昔のMaxonの黄色いFL301だったか、キャラメルSWの奴にそっくり。ちょっと癖のあるコーラス的(要はアルペジオなど)に最高です。でもカッティングに使えるコーラスが、使えて069、この広がり感が嫌ならがんばって066かな?でも全体的に残念。

 

ピッチ系(075~079)

ぜんぶだめ。078はかなり期待していたのに、やっぱりBOSSには追いつかないか。ピッチ系プログラム全部発音が遅れます。それと大きいビブラートでは、ピッチの検出が半音ごとに切り替わるので、ビブラートにならない。

つまり、原音はビブラートしているのに、ハモリ音は半音トリルの状態。「原音への追従性」はこの系統のエフェクトでは昔から言われていたところで、そこを何とかしてきたのがDigitechとBossで、ここは最低限レベルでカバーして欲しかったところ。これじゃ手抜きだろ。できないなら、無駄なモノ入れないで欲しい。

 

ぶっ壊し、シンセ系(080~084)

これらはどうしろって言うのだろう。082爆発音って別な音域が出ればまだ面白いのに、どこ弾いても同じ音じゃだめだろ。083Mono Synthだって波形変えるだけじゃ、ただのVCOじゃねーか。出てくる音はオクターバーと変わらんし。いらんプログラムです。

 

ディレイ系(085~096)

これは普通。まあ、効果として普通なのがありがたい。昨今(これもそうだけど)種類が増えすぎておかしいだろうと思うのです。現に085~088までの4つ、ディレイ(たぶんデジタル)、Tape Echo、Mod Delay、Analog Delayと分ける必要あるの?ってくらいデフォルトで音質に差がないです。

モジュレーションディレイはまだわかるけど、全部同質のディレイ。090、091、094は変えるほどでもないし、Tapが無いのにMulti Tapとか、トリガーホールドなんて、時間をあらかじめ決めてたらライブじゃ使えないし(別売りのフットSWで対応可ですが)、意味のないプログラムばっかり。これならプログラム減らしてパラメーターを増やした方が良いでしょう。

 

リバーブ系(097~104)

097のHD Reverbってどこが濃いのかな?レコーディング用のSPX2000やPCM90クラスなんかの音を聞いている自分には、至って普通のプレート系にしか聞こえないような密度です。099はもう少し大きくて良いかな?で、なんで101(Spring)がこんなに深いの?一瞬次の102(Arena)と間違えたかと思いました。103と104はどこが違うの?もちろん音は違うのだけれど、104がコンボリューションならばまあ許せるかな(パラメーターがそれっぽいので)。

 

複合系(105~111)

どれも意外と使えます。6つで足りない場合にうまく使ってやりたいです。ただわからんのが107(Comp+AWah)で、本来ご法度とされる接続です。なぜかというと、Compでサステインが伸びるのにオートワウなんか直後にあると、ワウが変化しにくいわけです。調整次第かも知れないけど、なぜ入れた?というプログラムです。

 

ペダル系(112~116)

ペダルのないG3なので、実際は何とも言えませんが、とりあえずペダルが割り当たるつまみを回しながら確認してみました。112(Vox系wah)と113(Cry Baby)ですが、あんまり区別がつきません。114(Uni-Vibe)は確かにモジュレーション系ではあるものの、コーラスでもヴィブラートでもないのです。

本来は解説通り独特なうねりなのですが、コーラスとヴィブラートの切り換えにされている以上、全く別な音(ペダルコントロールできるコーラス的な)になっています。115、116のピッチ系はやっぱり遅れるので、全くだめです。

 

音の総評

文句もありつつですが、書いてみました。何かの参考になれば幸いです。自分的には、決まった歪みとコンプがあるので、後半に接続する空間系に期待していたのです。特に3つはダイレクトにON/OFFできるので、フェイザー、コーラス、ディレイとか、コーラス、ディレイ、リバーブとかの組み合わせをメインとして、サブで残り3つを組み込んでおく、または先の設定した3つのエフェクトのセッティング違いを用意しておくなど、いろいろと妄想したのですが、もう少し追い込んでみる必要がありそうです。

でも意外だったのが、歪みの質がめちゃくちゃ良くなっていること。普通に使えます。僕のように単品ブティック系を使っている人でも代用できるくらいのクォリティは確かです。逆に昔の空間系が良かったZoomはどこへ行ったの?って感じです。

で、どうしてもこれだけはいっておきたいのです。他メーカーのマルチに全くない、最良とも言える点です。

ほぼ全プログラムに0~100ではなくて、0~150のLevel調整が付いているところ

です。

これ、とっても重要で、単品でハイグレードなエフェクターを使っていると、組み合わせで変なバランスに陥りやすいのが音量なんです。特にヴィンテージ物を入れればインピーダンスが下がって後続のエフェクトの誤動作まで考えられます。また、本来コーラスではその効果からいってゲインが下がって聞こえるわけです。そうした音量バランスがほぼ全エフェクターに付いている、さらにブーストまでできる(ほとんどのエフェクトがデフォルト100で設定されていますが、150までブーストが可能です)わけです。

これは、本来単品ではあり得ないパラメーターでもあるわけです。ディレイにもバランス(原音:エフェクト音)はありますが、最終段の音量調整が付いたモノは、ほぼラックでしか見たこと無いですし、前述のコーラスも普通はDepthとRateくらいで、音量は付いていません。つまり、一貫して入力時から出力までボリュームを変えない(一定に保つ)ことができます。逆に言うと、Effectorという本来の音質だけをコントロールできるということになります。ですから任意に音質を変えずに(たとえ変えても)ソロとバッキングの音量調整が可能(ノーマル音、歪み音ともに)なわけで、Boss LS-2みたいなのがあると、普段の自分のセッティングと変わらないわけです。

なんか難しくいってますね。簡単に言うと、どんなエフェクトをかけてもかけなくても、音量が変わることがないのが理想なんです。そこに、音量をコントロールするペダル(Volペダルでも、ブースターでも)を加えれば、いつでも自分の思い通りの音量が得られるわけです。

マルチ使ってる方ならわかると思います。いくらパッチをコピーしても、なにかパラメーターを変えるだけで音量が変わって、さらにいじっているうちに、めちゃくちゃになって元のパッチと音量が全然違って破綻することって良くありますよね?ライブ前だと俄然焦るわけです。練習スタジオでOKでも、ライブ会場ではアンプが違って狙った音が得られずに作ったパッチも無駄になる...なんてことは、マルチでは良くあります。気をつけるのが音量だけなら、普段と違うアンプでも、アンプで基本の音を作れば対処しやすいわけです。

 

その他の使い勝手

  • エフェクトの流れが右→左から、左→右へ変更できることはGOOD
  • エディットソフトの「Edit&Share」は、使えるけどパラメーターの数字を目視できるようにして欲しかった。操作子が小さすぎ。また、エフェクトのページ送りを付けて欲しかった(連動して欲しい)。
  • エフェクトのページ送り(スクロール)は、1つづつではなく3ついっぺんに切り換えられる方が、ライブでは使い勝手がよい。
  • チューナー有効時、LEDが動く度にカチカチ言うノイズは何とかして欲しい(ヘッドホンだと結構目立つ)。
  • まだ取説をしっかり読んでませんが、記憶(Store)はパッチだけしかできないのかな?できれば、個別にして欲しかった(わかりにくい)。

 

この後、G3に関しては、音作り行きますよ!