マルチ系

Zoom G3の所感 その1/3

2013年 01月 13日 17:38 | カテゴリー: マルチ系
2013年 01月 13日 17:38
マルチ系

年末に手に入れておいたZoom G3 Ver2.0ですが、ずーっとリニュアルのための作業で全く手を付けられず放置状態でしたが、ようやくいじってみました。

で、まずは所感です。

 

全体的な印象

昔のZoomからは想像できない音が出ました。現在のメインCPUがZFX-IVという、4代目のもの。確かにパッチの切り換えは早いし、音質も遙かに良いです。昔のモノとは全然違います。個人的にはZFX-IIIまでは、だめでした。特に歪みです。なんかとてもデジタル臭く、軽い感じが否めませんでした。空間系だけは昔から良かったのですが、どうもそれ以外は...という印象です。

ところが、ちょっと気になったのはこのG3って考えてみたら、Pod X3やGT-10よりも後発なんです(たしか)。で、この年末に考えられないほどの値引きでなんと半額以下。こりゃ試してみようと。

ちょっと調べてみると、マルチではあるのにどちらかというと単品並びがメイン。つまりパッチプログラムはあるけど、基本は6つ並べた単品のON/OFFがメインの使い方。BOSSやPod系がパッチを切り換えるのがメイン(単品のON/OFFも可能ですが)です。つまりG3なら普段使っている単品エフェクターの中に入れても6台の単品を足しただけになるので、大きさ的にも、パッチの切り換えの速さ的にも、全く問題はありません。自分的に意外と理想的マルチだったわけです。

単純に普段使うエフェクターは?というと、コンプ、歪み系、EQ、コーラス、ディレイの5つで、あれば、Phaser、歪みをもう一つ、強いてReverbくらいで、6つもあれば十分で、練習の時にはG3だけで足りるじゃん!

ってなわけで、かなり好印象な訳です。確かに昔からZoomって結構ユーザーからのフィードバックを大切にしていて、営業もいい人が多く、好きなメーカーだったんですが、開発側との意図とかけ離れているような気がしてたんですよね。ここへ来てやっとそれが具現化されたというか、機能的にも考えられてきたかな?という印象です。

 

音質の印象

なんですが、やはり音ありきでしょう。ということで、先ずは、全プログラム116種類を単品で弾いてみました。エフェクトタイプの番号を付けましたが、無い番号は自分がまず使わないモノですので、省きます。番号はマニュアルがZoomのサイトから落とせますので、そちらをご参照ください。また、以下はあくまでも個人の主観です。今回はじっくり聞きたいのもあったのでヘッドホンモニターです。
 

コンプ系(001~003)

正直「これは!」と感じたモノはありません。まあ、普通です。確かに001はDynacomp風ですが、senseはもう少し細かくして欲しかった(10段階しかないせめて普通に1~100くらいでOK)。002と003はパラメーターが一緒で、002で言うRack Compという名前なのだから、もう少し細かく、せめてAttackを1~100、Releaseをつけて欲しかった。
 

ノイズゲート系(005~007)

005は、定評あるはずのZoomのZNRってこんなものか?という印象。まあ、他のプログラムと足して使わないと効果は薄いのか?と思っています。007はビンテージ風ゲートって、ゲート自体がビンテージなんで...。ぶっちゃけ、昔の安いFuzzでサステインが落ちてきたときにぶつぶつ切れるような感じ。
 

EQ(008/009)

この2つは結構良いです。なんと言ってもノイズが少ない。単品だからかも知れませんが。ただ、グライコの周波数帯だけはもう少々考えて欲しかったです。なんかMesa BoogieのEQモデルに似た周波数帯です。
 

Filter系(010~017)

自分じゃあんまり使う用途のないジャンルなので、何とも言い難いところです。011のAuto WahはBossのTouch Wah(初代)の方が効きが良いし、ラジオボイス風な音は、DAW側でやっちゃうし、まあ、??なジャンルでした。
 

Booster(018)

Gain上げてもブーストしない。出力のLevelを150まで上げてやっとブーストする感じ?たぶん、これアンプモデルとの組み合わせで効果が出るタイプでしょう。
 

歪み系(019~037)

019のOD-1は似てます。「お!」と思いました。いや、Pod X3よりも良いです。逆にTS808(020)は似てません。チリチリ感が出てないですね。どちらかというとTSモディファイ系の最近のモデルに近い感じ。021(Guvnor)、022(distortion +)、023(DS-1)はそこそこ似てます。フィルター感がよいです。024(Rat)は?という、何とも言えない、使い方次第で似た感じは出ます。025(Fuzz Face)はだめです。あのイナタイ感じが全くと言っていいほど出ていません。これはPod X3の方が良いです。ですが、026(Big Muff)は良いんです。1音の太さがちゃんと出ているというか、分離感が良いというか、でもちゃんと塊の音になっているという、Big Muff特有のあの轟音感の雰囲気がよく出ています。

027、028は実機を使ったこと無いので省きまして、029はZoomオリジナルですが、ここはいろいろなユーザーが言っているように「JC120」が欲しかったところです。なんだかんだ言っても世界のスタンダードですし、バンドマンで触ったことない人はいないでしょうから、標準として必要です。で、癖のないって本当に癖がなさ過ぎて、せめて3バンドのEQはアンプのスタンダードな形して入れておくべき。まるでラインの音なので、可もなく不可も無くと言うところ。

030は面白い。80年中盤~90年代前半にかけて誰もがやったセッティングです。ADA MP1(ちょっと前にReissueの発表が出ましたね)と、Marshall JCM800の組み合わせです。アマからプロまでハードロック~メタル系のバンドでは、絶対だった音で懐かしいです。雰囲気出ています。とっても良い歪みです。

031~033のハイゲイン系はこれもあまりわかりません。まあ032のDual RectiのRoad King IIはわからなくもないです。034はアンプモデルではないのに、クラスAのブリティッシュコンボって、今はブティックメーカーたくさんあるからわかりません。035は良いです。OD-1やTSで歪みが足りなければこれ。036をTS808としたら納得したかも。037は歪みすぎ。サステインはすごいけど。

038のアコースティックシミュレーター。これはなかなか良いです。デフォルトでBossのコンパクトより良いですが、いじるとすぐに崩れます。へたにいじらない方が良く、ストラトには合います。

 

アンプシミュレーター系は、ちょっと長くなるので、次回へ。