その他

コンパクトエフェクターの司令塔 Switcher

2011年 10月 23日 18:25 | カテゴリー: その他
2011年 10月 23日 18:25
その他

Switcherというと、いろいろなタイプがあります。2台のアンプをセレクトするA/Bスイッチャー(Out側)や、逆に2本のギターを切り換えるようなA/Bスイッチャー(In側)、それに単品または複数の切り換えをするループスイッチャー、複数のループをプログラムで切り換えるプログラムスイッチャーなど、操作としては信号を切り換えるものですが、機能としてはその規模によって様々です。

で、ここでは単純なA/Bスイッチャーのような簡単なものではなく、エフェクターを切り換えに使うもので、いわゆるセンド/リターンを持ったラインセレクターと思ってください。もちろん、ラインセレクターでも使い方によってはA/Bスイッチャーにもなりますが、ここでは純粋にループとして使うことを前提にお話ししていきます。

 

ループの数とスイッチの違い

スイッチに関しては、機械式と電子式があります。まあ、コンパクトエフェクターでトゥルーバイパスを謳っているようなモノは、ほとんどが機械式です。アンプにつなぐとわかりますが、スイッチのオン/オフで「ボコッ」と音がする(クリックノイズを出す)奴は間違いなく機械式です。それに対して電子スイッチというのは、Bossに代表されるもので、切り換え時はとても静かに切り替わります。

セレクターでもおよそ3つのループを持つものまでは、大体機械式です。ですが、4つ以上のループを持つものは一転して電子スイッチになります。

当然こうしたループによるセレクターは、コンパクトタイプのような単体を複数個、またはいくつか連結した集合を切り換えるのに使います。

では、なぜ4つ以上のループを持つものでは電子スイッチが多いのでしょう?一番の要因は数珠つなぎにすることで信号が劣化するため、回路上にバッファをもうけることで電気的に直結して信号の劣化を防ぐためです。ですから、単体で回路を切り離すようににして直結にしたものがトゥルーバイパスです。

で、このトゥルーバイパス、余計な信号が回路上に流れて劣化しないようにインとアウトを直結しますので、技術的にはスイッチだけでできてしまいます。つまり、コストがさほど変わらず簡単に仕込むことができます。なので、コストの安い機械式のスイッチでも搭載できます。とはいっても、機械スイッチは動作が完全にアナログ(と言うか物理的)ですので、単体使用では気にならなくとも、数台の連結ではやはり信号の劣化は免れないわけです。特にエフェクター内部の配線にしてもギターシールドのように太いわけでもないので、あの細い単線がギターとアンプの間にあるから、当然劣化します。加えて、スイッチ切り換え時のクリックノイズなどの弱点を補うために、開発されたのがスイッチングシステム(ここでいうループセレクター)です。

なので、エフェクターを複数台使う人は、たとえトゥルーバイパス機でも信号劣化があるわけですから、スイッチングステムの導入を考えても良いでしょう。

 

ループ3つ以下のスイッチは中途半端

一時期、私も使用していたことがありますが、私の用途を満たしませんでした。私の場合は、先にも説明しましたが、

  1. スイッチング時のクリックノイズが発生しないこと
  2. 信号劣化がないこと
  3. プログラマブルでありながら、1プログラム内でループの単独オン/オフができること(ただしこれはループ4つ以上の高級機の場合)

が、条件です。

簡単に言うと、電子スイッチ式でループ4つ以上ならほぼ高級機(4~5万以上)で、上記の条件を満たすものが多いです。

問題は2万円前後の3つくらいのセレクターです。音質劣化を廃するためバッファーを組み込んだり、逆に音質変化を嫌う人のためにバッファを入れていなかったり、スイッチにはトゥルーバイパスを謳っていたりします。

このタイプのスイッチャーに単体のトゥルーバイパス機を入れることがなんと無駄なことか。まあ、「複数台を一回で切り換える」ことだけでいえば要件を満たすのですが、バッファ有り無しとか、機械式スイッチとか、なにかが一つ欠けているようなものが多いわけです。かといって、電子スイッチ機のエフェクターを入れるなら、わざわざスイッチャーもいらないわけで...。

「複数台を1回で切り換える」こと以外の利点がないので、組み合わせを十分に考えたら、安めのセレクターはいらないくらいですから、中途半端な物にお金を出すならがんばってもう一段上の4ループ以上を買った方がシステムアップにもつながるわけです。