ダイナミクス系

ノイズ対策を考える

2011年 07月 04日 00:56 | カテゴリー: ダイナミクス系
2011年 07月 04日 00:56
ダイナミクス系

ゲートが良いか悪いかはもちろん使ってみてですが、マルチを使っている人でゲートを切ることはまず無いでしょう。ですが、マルチを卒業した人や昔からのコンパクト派には結構不要かも知れません。それは使っているエフェクトにも寄りますし、数にも寄ります。

なので、今回はそもそもの原因であるノイズを減らす(または抑える)対策を考えてみましょう。

 

やたらめったらに信号をブーストしない

「基本アンプ直でブースターを手前に置いて、ソロ時のみブースターオン」と言うセッティングですと、歪み方も音量も上がりソロもバッキングもこなすことはできます。これに習って、エフェクターで同じことをする人がいて、メインの歪みエフェクターの前にブースターを置き、このブースターでソロとバッキングの音量差をつける...なんて人がいますが、これが間違いの元です。

いや、別に接続順が間違っているわけでもなく、やり方も問題ないのですが、考えてみてください。たとえばギターがシングルPUのストラトで、ギター自体のノイズを含んだ演奏音を最初にブーストして、さらにそれで歪ませれば、ノイズなんて増えるだけですよね?別にストラトでなくても同じです。歪みだってゲインは上がります(出力ではないです)ので、ノイズが増えて当たり前です。

ましてや、前段にブースター、後段に歪みでは、聴感上で音量は少々上がりますけど、基本的には歪みの度合いが増えるだけです。ソロ時など、音質を変えずに音量を上げたいなら、歪みの後ろで音量を上げる(一番良いのはアンプのボリュームを上げる)ことです。これならば不必要にゲインも上がらず、ノイズが極端に上がることもありません。「極端に」というのは、先にブーストしてさらに歪みに突っこむほどのノイズは出ないという意味です。

それが音量だけの問題なら、それこそ歪みの後ろにボリュームペダルだけで済みます。Min Volumeを使ってバッキング時とソロ時の音量を切り換えれば良いだけですから。最初に書いたようにブースターはアンプの音質と音量を直接コントロールするのが主目的であります(決して効果がないわけではありませんが)。エフェクター間ではブースターを入れる場所によっても、セッティングによってもノイズを増やす元です。再考の余地有りです。歪みの2段掛けも同じことが言えます。

 

ノイズを考えるなら歪みは少ないほうがよい

これは私自身がそうなんですが、基本的にオーバードライブ好きです。ですが、やっぱりオーバードライブだと「Drive」のつまみは最大方向へ回し気味です。最近は歪みの強いDistortion系を選ぶことが多いのですが、これにDriveつまみは12時以下にするセッティングが多いです。歪むくせに、このほうが断然ノイズが少ないわけです。

 

エフェクターをつなぐときには音量を一定に

最初の「やたらめったらに信号をブーストしない」にも通じるところはあるのですが、基本的には各効果がかかっていても、信号レベルは一定であるほうが良いと言えます。これは人それぞれのところではありますが、どんなエフェクトをかけてもレベルが一定ならば、極端にノイズが増えることはありません。注意すべきは歪みの度合いと各エフェクトの音量バランスです。

また、マルチを使うとよくわかるのですが、パッチを切り換えて、歪みのメインの音が小さく、ノーマル音の方が音量が大きくって、バランスが悪くなることってよくあるはずです。これだともちろん演奏上でもバランスは悪くなるので、歪みがメインのパッチから決めていくと、今度はノーマル音がやけに小さくなったりします。こうしたときは、ノーマル音を基準に合わせていきます。そうすると歪みは抜けるので音量を一定に保つにはノーマル音より若干落とさなくてはなりません。これでノイズも抑えられます。

歪みを2つ用意してバッキングとソロとの音量を切り換える手もあります。そうするとソロ時だけはノイズが増えますが、マスキング現象でさほど気にはならないでしょう。バッキング時には戻すわけですから。

 

電源でアースが取れるならちゃんと取る

「電源のアースを統一する」でも書きましたが、アースが取れるところは取っておいた方が良いです。ラックとコンパクトを併用する場合など、ラックはラックでアースが取れれば万全です。ハムノイズを抑えることができます。

 

ギター本体、シールドはこまめにチェック

基本的なことですが、サウンドの発生源であるギター本体にグランディング(アース処理)がしっかりしていなければ、それはノイズの元です。シールドも少々高いモノやXLRケーブルのようなモノならノイズには強いです。接触不良を起こしているケーブルはアンプ、PAにも負荷をかけるのでもってのほかです。

 

できるならボリュームペダルをシステムに入れる

当然ディレイの前にはなりますが、ボリュームペダルは演奏していない時には上げる(音が出ない)ようにして音を出さないようにすれば、基本的にノイズはディレイ以降の機材からしかでないことになります。ギター本体のボリュームを落としただけでは、歪みを踏んでいればそのノイズがでます。ギター直後の機材からノイズがでることになるので、できるなら後段に位置するボリュームペダルを置くことでノイズは防げます。

 

それでもだめなときにノイズゲートを

マルチは別として、コンパクトの使い手ならエフェクトの数は少なめにしますし、グレードの高いエフェクターでノイズは少ないでしょう。しかし数も多くなって直列つなぎではノイズは増えるだけなので、気になる人はノイズリダクションやゲートを使うことになります。

ですが、やはり音質変化は一番気になりますので、私も4~5台のエフェクターなら歪みのレベルだけに注意して、ノイズゲートは入れません。昔はコンパクトを10台以上つないでさらにラックもあったので、ラックのコンプを使ってゲートをかけていました。一時期はHushも使いました。とにかくノイズがむごい状態だったので、ゲートは不可欠でした。

ですから、ゲインを大きく変えるモノ(歪み系やブースターなど)と、その使い方(歪みの2段掛けや切り換えなど)次第で、ゲートを入れずに済む場合も多いので、今一度システムの再構築を考えてみてはいかがでしょうか?