EQ・フィルター系

Wahのサウンドは千差万別

2010年 12月 24日 01:52 | カテゴリー: EQ・フィルター系
2010年 12月 24日 01:52
EQ・フィルター系

たとえ同じ型番でも生産時期や生産場所で全然違う音を奏でるWahペダル。これほどどれも音が違うエフェクターも珍しい。本当に自分の好きなサウンドを見つけるのは、数多いペダルを何台も試してみなければならないだろう。

なので、ここではそのサウンドの決め手になるインダクターと選択の際の注意点を挙げておこう。

 

魅惑のサウンドを司る心臓部、インダクター

前述に出てきたほとんどの機種(WH10を除く)はその心臓部にインダクターを有する。簡単に言うとインダクターとはコイルのことです。この部分がバンドパスフィルターの中心周波数を作り出す大元の部品。もちろんこれだけではなく、ペダルに直結したボリュームポット、コンデンサーや抵抗などで構成された回路により独自のサウンドが生まれる。

ヴィンテージWahを見ると、Halo(メーカー違いあり)、Film Can、Stack of Dime、Fasel(赤、黄、白、黒、橙、緑など、時代別ではなく順不同)、TDKなど、さまざまなインダクターが存在する。しかもキャパシターなどのコンビネーションも違い、Wahは1機種ごとに全部音が違うと言っても良い。

reissue_inductor.jpg

現在は、それらのうちHalo、Fasel赤、Fasel黄がリイシューとして販売され、他にはメーカーオリジナルが存在する。ヴィンテージモディファイはこれらの再生産インダクターにNOS品のキャパシターやトランジスタを組み合わせることで実現しているようだ。

こうしたモディファイ(トゥルーバイパス含む)はショップや個人でも多くの情報がネットにあるのでググってみると良いだろう。

Faselに関してはかなり調べてみたのだが、「Faselという名前の会社」「古く(60年代)からインダクターを生産しているイタリアの工場」の条件に合う会社を2社見つけたが、そこがJMIやEME(VoxのWahを生産していた工場)、JENなどに供給していたという裏付けが全く取れない。なので、色違いでの年代特定ができなかった。

 

バッファのないWah

最近のWahでは改良されているが、ヴィンテージWahやInput側にしかバッファが無いタイプのWahでは、後ろにつなげるエフェクターによって誤動作を起こすことがある。

詳しくは、「組み合わせ」のところで説明するが、簡単に言うとギターからのハイインピーダンス出力を直接Wahに入れるには問題にならないが、その後ろにローインピーダンス受け(ラインレベル受け)のエフェクターを繋いだとき、Wahの方が誤動作を起こすことがある。

効きが変わることがほとんどで、本来の効きの幅が出なかったり、音質が変わったりする。これは信号のやりとりでは一般的に言う「ロー出しハイ受け」が正しいのに、逆転すると機械が正常動作しないばかりか、最悪故障することさえある。

手持ちのV848リイシューはまさにこの影響を受ける。なので、使用するときにはバッファ付きのループスイッチャーで挟んでオン/オフしていた。強い信号でWahがかかるので、効果は強烈。ペダルを踏み込んだ状態から上げるとき、赤Faselのエゲつない「ギャッ」という高域部分がきちんと再生される。これが直接の場合だと、気持ち高域が落ちる。また、後ろにつなぐ機器が変わると音が変化する(変にこもったり、効果が薄く感じられたりなど)。

Wahは単純な回路だけに、安物ではバッファが入っていないし、高価すぎるのも考え物。購入時はお店に人に相談してみるのもいいだろう。知らない店員さんにあたったときには、一番わかりやすいのはアンプではなくミキサーなどのラインインに突っ込んでみて、ペダルを上げ下げし、アンプ直と音が変わらないかどうか(ワウの効き方)を確認してみると良い。