コンピューターの設定

macOS High Sierraへのアップデートは考えて!

2017年 11月 19日 18:05 | カテゴリー: コンピューターの設定
2017年 11月 19日 18:05
コンピューターの設定

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2017年9月25日に正式リリースされた新しいmacOS、High Sierra(ハイシエラ、10.13)ですが、音楽、DTMにとってはいつものようにアプリ、ドライバーともに各社の対応を待ったほうが良いのは、あいも変わらずです。

今回はさらにやばくて、ファイルシステムが完全に変わってしまいます。Apple File Systemの採用で内蔵SSD用にコンフィグレーションされたものです。そして今までのHFS+フォーマットにとって変わります。そのため、下位互換となるフォーマットのHDDにもいずれ影響が出ると考えられます。

前回、El CapitanからSierraにアップデートして、悲惨な目にあったので、メインOS(Sierra)に音楽OS(いまだ10.6.8)に、予備の外付けHDDにクリーンなサブOS(Sierra)を組んでおきまして、試しにこのサブOS上にHigh Sierraを入れてみようと思い立ちました。

 

以前に増して酷い仕打ち

High SierraをダウンロードしたまでがOKで、インストールが進むも途中で止まるか、Diagnosticsの要求画面で止まるかで、そこから先に進めません。

インストールはじめて1度目の再起動でFirmwareのアップデートが始まり「ピー」となってインストールが始まりますが、「あと37分」のところで必ずエラーがでます。

で、前回同様にメインOSに戻して、一旦インストーラーを引っこ抜こうとしたら、内蔵HDDが起動ディスクとして認識せず。やられました。ブート領域を勝手に書き換えられたのです。しかも、ディスクユーティリティで、何度フォーマットしても書き換えできないのです。

データは全てTime Machineでオールバックアップしておいたので、フォーマットはできるのですが、ディスクユーティリティがまったく効きません。マスターブートやFATなども試しましたがまったくダメ。

どんなことをやっても内蔵HDDが認識はするのに、ブートができないのです。いよいよ持って修理か、と思いきや、これまた前回同様にググってみること丸1日、さすがにここまで酷い症状はないかと諦めていたところ、それらしい記事からリンクを辿っていくと、やっとブート領域を書き換えたという記事を発見。

なんとLinuxでフォーマットする、ということ。

こうなったらやるしかありません。そういえばCent OSのディスクがあったのを思い出し、試したらWindows用で、確かにWindowsでしかいじってませんでした。でMac用のLinuxのブートディスクを作らなくてはなりません。

色々ググって、ディスクに焼くよりUSBに入れたほうが早いと判断したのでその準備をします。

 

USB起動用のLinuxをぶち込む

色々ググるといろいろなやり方があるもので、とにかく無精な僕は1番簡単そうなやつを試すも、なんかLinuxの各ディストリビューターが出している.isoファイルをUSB起動用に変換、書き込みするアプリがあるようで、それを試しました。ところが3、4つ試しても全部失敗。結局ググりまくってターミナルを使った方法を発見。なんか今回は検索ワードが悪く思う結果がなかなか出てこなくて、時間ばかりかかっています。

こんなにMac歴が長いのに、時間がかかったのが、デスクトップに置いた.isoファイルのパスが何処だかわからなかったこと。macOSは元々がLinux系のOSだったはずなのでパスの指定は絶対パスだと思い、ボリューム名から書いていたのが間違いで、いったいどの階層から書いたら良いのかパニクって思い出せず、丸1日ぶん投げてしまいました。また「/User/〜」内の方の「Desktop」であることも忘れており、バカを見ました。

で、やっと出来上がり、Startup Managerで切り替えるも、今回選んだubuntuは「Install」を選択するとフリーズしてしまいます。また失敗かと思いつつ、何度か試して「boot ubuntu without installing」でとりあえず立ち上げてみた。なんとか立ち上がったので、そこから内蔵HDDに向けてインストール開始。とりあえず終了までいったので、ここから再度外付けのサブOSで再起動して、ディスクユーティリティを起動すると、内蔵HDDがLinuxで認識されていることを確認の上、通常のMacフォーマットでフォーマットを開始して、パーティションを分割しました。

 

そして復元

とりあえずメインOSの復元を試みます。約200GBの復元に2時間かかります。Time Machineはとりあえずオンにすると作ったOS(この場合メインOS)でなく、サブOSからでも使えます。なので、フォーマットした内蔵HDDのメインOS用の「Macintosh HD」パーティション側を選択して復元開始します。

ちなみにここまでストレートに書いてますが、この復元は何度も失敗しています。これは自動でTime Machineを使うと1時間おきに記録しますが、基本は差分のみです。このため新しい日時での復元は、過去のデータと行ったり来たりしてフル情報を集めて復元します。ですから、一度に全ディスクのバックアップデータよりコピー時のエラーが発生する確率が高いと思われます。復元終了して、再起動すると途中でフリーズするか、途中で強制シャットダウンとなることが何度も続き、フル情報が一度にバックアップされている日時を探すのに手間取りました。毎回復元し直さなくてはならないわけで、少なくとも10回以上はやってるので、過去にないほど時間がかかっています。

そんなわけで、やっとメインOSの復元ができたのが、High Sierraのダウンロードからすでに6日立っているわけです。

そして残るはMusic OS 10.6の復元です。これがまた何度やっていることでしょう。内蔵HDDのパーティションを2つに割っているのですが、「起動キャッシュの書き込みができません」というエラーでまったく立ち上がってくれません。

メインOSのほうは立ち上がってくれたのに、もう片方のパーティションがOS認識はするのに、上記エラーで起動ディスクとしてまったく立ち上がらないのです。HDDが悪いのか、データが悪いのか、ファームウェアが壊れたのか、それともハードがいっちゃったか、もう、どこが、何が問題なのか特定ができない状態です。もう、実験のように違うパターンを繰り返すしかないので、諦めるように、幾度を繰り返すのです。

 

せめて原因がハードかソフトか特定したい

と、思いつき、SierraのApple Diagnosticsもエラー出るので、元のApple Hardware Testを試そうとiMac付属のOS Install Diskを引っ張り出し、試してみようとするも立ち上がらず。過去のOSアップデートによるファームウェアのアップデートが既に受け付けない模様。

さて、八方塞がりでどうしよう?せっかくSnow Leopard のインストールディスクを出したので、クリーンインストールしてみよう。待つこと約1時間。再起動で...あれ?普通に立ち上がる。と、いうことは最悪音楽関係は全部再インストールで解決するか...と、途方に暮れながらも一応の解決策が見えました。

ここで、パーティションを割った両方のディスクから起動が確認できたので、HDDの故障ではないことが確認できたので、再度(と、言ってももう何回目だろう?)Time Machineからの復旧を試みます。既にフルバックアップの日付は確認できているので、指定してさらに2時間待ち。さて、立ち上げてみるもスタートアップ中に強制終了。これは、Time Machineのバックアップデータが壊れてるのが、原因とみて間違いないでしょう。

Time Machine も絶対ではないということが分かって、落胆しました。音楽関係の構築にはインストールとアップデートを繰り返しながら丸2日くらいかかるので...。でもしょうがないので、やり直そうと、再度Snow Leopard のインストールから始めました。

小1時間ほどたって、インストールが終了し、再起動...したところで奇跡が起きました!

Time Machine を使って再生したデータは、OSインストールを指示中に「HDDの消去」を要求されてOKの後、クリーンインストールされるのですが、何故か上書きでインストールされた模様。そのため、音楽関係のソフトが全て今までのセッティングのままで立ち上がってきたのです。

ビックリして、速攻でLogicを立ち上げて、プラグイン関係のチェックをしましたが、どれも正常に動くのです。

OSインストールの手順中には「消去」しか出てこないので、上書きインストールにはならないはずなんですが、いったい何が起きたのでしょう?訳もわからず、原因究明にも疲れ果て、とりあえず、これでHigh Sierraインストール直前の状態に完全復帰しました。

この時既に復旧開始から10日が経っておりました。

いや、これほど手を焼いた復旧は長年いじってきた僕でも初めてで、これ以上もういじる気が無くなりました。

 

High Sierraはやめます

いずれはやるかもしれませんけど、今の段階ではもうやる気はありません。外付けのドライブさえやる気ないです。

まあ考えてみれば、HFSからHFS+に進化したとき(いったいいつの話だ?笑)もドライブのパーティションが壊れることは体験してるし、このときも上位互換とは言いながら、ファイルに伴うトラブルはつきもので、旧バージョンを切り捨てて、新しくフォーマットし直してからでないとまともに使えなかった覚えがあります。

今回のHigh Sierraはファームウェアと起動のブート領域まで書き換えるので、この新しい領域がまあ間違いなく、Snow Leopardでは認識できないのが、原因だと思います。

このiMacはもともと音楽をメインに、最後のSnow Leopardとなる個体を手に入れたものなので、High Sierraに対応の機種とはいえ、音楽環境を失うわけにはいかないのです。Logicも古いままだし、ブルジョワなプラグインも多数あるので、ちょっと捨てられないのです。全てアップデートしようと思えば、普通に給料2〜3カ月分は飛んでしまうので、かなりきついのです。

それにしても、Time Machine が絶対のバックアップとはならないことが、正直残念なところ。ディスクユーティリティから「ディスクイメージの作成」すらSierraから消えた今、もうSnow Leopard の救い道は、Sierraで止めておかないと、出来なくなる可能性もあると思いました。たぶんEl Capitanくらいならまともに復旧できたのでは?と思います。

まあ、データはすべて外付けのデータ用HDDに入れてあるので、内蔵HDDのように多大な影響はなく、物理的にバックアップされているので良しとします。

もう一つ、WinとMacのハイブリッドでHFSフォーマットのCD-ROM(またはDVD-ROM)は読みません。つまり音楽ソフトのインストールディスクや雑誌に付属のCD-ROMなどは全く認識しません。MacだけのHFS+フォーマットだけなら読み込みます。

これはSierraになってからの仕様らしくで、ROMドライブの故障かと思いました。HFSは完全に切られたようで、これに行き着くまではどのくらいググったことでしょう。

ディスクユーティリティで、HFS標準フォーマットのディスクを読み込む方法

結局Sierra以降でフォーマット変更された仕様変更がすべての元凶かもしれません。

 

High SierraにするにもHDDのフォーマットはした方が良い

試してないので推測になりますが、今回のAPFS(Apple File System)はデータのコピーなんかも早いそうだし、起動パーティションも書き換えるくらいなので、できることならちゃんと再フォーマットして、新しいHDDシステムにした方が安定度が高いと思います。

もちろん上位互換なのでアップデートは問題ないはずですが、既にOffice2011が動かないのも有名な話で、仮想記憶なんかでファイルのオーバーフローなんか起きると、HFS+のときと同じようにファイルトラブルにも見舞われるかもしれません。

まあ、High Sierra搭載機が出てきてからアップデートでも遅くないので、OS安定版まで待っても良いかもしれません。

なんにせよ、アプリ側もこのファイルシステムに対応させなくてはならないので、今焦ってアップデートすることもないと思います。

特にDAWなんかはオーディオファイルが物理的に大きいので、APFSの恩恵はあるはずです。なので、それらが完全対応するまではとりあえず待ちかな?と思います。

ただ、僕のように古いOSを使う前提にしている場合は、その限りではなく、諦めることも必要かと思います。