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これはすごい!超一流エンジニアのダイナミクス&EQコントロール

2013年 03月 08日 15:47 | カテゴリー: 録音 , Mix , その他
2013年 03月 08日 15:47
録音 , Mix , その他

今書きかけの記事で、EQやダイナミクスに関する記事があります。さすがに長編になってきているので、文章がなかなかまとまりにくく躊躇しており、資料探しにいろいろとググっていました。

で、結構とんでもないと思ったムービーが出てきまして、「これは!」と思い、ご紹介したいと思ったわけです。内容自体は超一流のエンジニアがダイナミクスやEQについて語っているので、よく雑誌インタビューに乗るような内容です。でも、これが「ジョージマッセンバーグ氏」となると事は重大さを増します。

 

ジョージマッセンバーグ氏とは?

詳しくは、Wikipediaの「ジョージマッセンバーグ」にありますので、そちらをご参考いただきたいのですが、簡単にどんな人かと言いますと「パラメトリックEQの基礎理論を提唱し、初の製品化を実現した人」、「GML(George Massenburg Labs)社のCEO」です。

氏は、エンジニアであり、プロデューサーでもあり、数々のグラミー賞を獲得した方でもあります。そして、超一流のレコーディングスタジオには(たぶん)必ずと言っていいほど置いてあるであろう、GMLのパラEQ、GML8200やダイナミクスコントローラーGML8900などの設計者です。業務用のアウトボードでは、非常に高価なもので、トップクラスのレコーディングスタジオでもなかなか滅多にお目にかかれる代物でもありません。

しかもすごいのは、そのGML8200に関しては、発表した1982年(だったと思います)当時より、時代と共に細かいパーツ変更やアップデートなどはありながら、基本操作や音質は全く変わらずに今でも生産されていることでしょう。言い返せば、それだけ氏のパラEQに関する提唱内容がエンジニアリングで求められている事の証明とも言えるのでしょう。

今回ご紹介したいのは、その氏が自らのエンジニアリングに関する歴史やそこで求められた音質への改善方法、求められた結果としてGML社を設立しアウトボード販売に至る経緯や、GML8200とGML8900を使った自らのデモンストレーションを写したムービーです。

もちろん英語ですが、なんと日本語の字幕付きなんです。エンジニアに片足でも突っこんだ方ならその内容に共感できる(というと、おこがましいけど)というか、実際のパラEQの調整方法、ダイナミクスコントロールの実際など、氏のエンジニアとしての耳のすごさも実感できると思います。

初心者の方でも、エンジニアの耳の解像度がどのくらい絶妙なのか、これが聞き取れるようになるとエンジニアとしての耳がより確かなものになっていると思います。

 

リンクはこちら

PromediaAudioさんのチャンネル

You Tubeのチャンネルとしてまとまっています。個別に見るなら、この順番がよいでしょう。チャンネルでは下からの順番です。1~10分くらいのムービーが全部で8本あります。

  1. プロオーディオの歴史とGML設立の経緯
  2. 元祖パラメトリックEQを介してGML8200が出来るまで
  3. GML8200のデモンストレーション
  4. GML8900が出来るまでの歴史
  5. GML8900のステレオカップリング
  6. GML8900のデモンストレーション - ボーカル編
  7. GML8900のデモンストレーション - アコースティックピアノ編
  8. GMLのモットーと信念

 

余談

実は昔仕事で、このジョージマッセンバーグ氏とお会いしたことがあります。といっても、そのインタビューを記事にする仕事で、僕はネイティブのライターさんに同行し写真を撮っていただけなんですが、そのインタビューはライターさんにお任せして(というか、英語の会話に入っていけず(苦笑))聞くだけでしたが、さすがに聞いていても専門的要素なのでヒアリングが追いつかないわけです(僕は通常会話でも聞くだけがやっとの英語レベル)。

ただこの専門的な言葉が功を奏し、言葉を断片的に聞きながら理解しようと努力していました。ムービー同様に意外と物静かな方で、さすがに話に重みがあり、現場は緊張感でいっぱいでした。現場は氏を迎えるために、開発者、エンジニア、営業、役職者、カメラクルーなど、総勢で20名はおり、カメラでシャッターを押すことすら許されないような、息をのむような緊張感で冷や汗が出っぱなしでした。

そんなことを思い出しながら見ていました。

 

そして、感動したのが今回このムービーにおける翻訳の確かさです。これ、翻訳のレベルがとても高くて、非常にわかりやすい日本語になっています。願わくば、テロップの色をもう少々工夫して欲しかった部分はありますが、とてもすばらしい内容にまとまっていると思います。

取り急ぎの記事でしたが、これは、もう永久保存版ですね。