録音

「Pray」の制作概要 その2

2011年 09月 13日 06:58 | カテゴリー: DAW , 録音
2011年 09月 13日 06:58
DAW , 録音

打ち込みはちょっと細かく説明します。人それぞれの部分ですが、今回の「Pray」の最終ミックスであることを前提に参考にしてください。

 

打ち込み

打ち込みを始めるパートは、どこからでもかまいません。ただビートを刻むところや全編に渡って入っているパートから始めた方が、タイミングや構成がつかみやすいので、慣例ですがドラムから始めると良いでしょう。細かい設定は後回しにして、一般的な考え方をパート別にご紹介しましょう。
 

ドラム

ドラムは、あとで加工しやすいように全インストをバラバラで打ち込みます。昨今は1トラックに全インストを打った方が全体を一覧できるので良いのですが、オーディオに書き出したあと個別に加工する場合は至難の業になりますので、あらかじめ分けておきます。また、1トラックに全部打っても後でノート別にトラック分けできる機能があれば問題ありません。最悪、各ノートを手動でコピペするということもできますが...こんなことするくらいなら最初から分けておきましょう。

ただ、私の使っていたソフト音源のBattery 2でしたら好きなサンプルを読めるので問題なかったのですが、今回マシンアップデートに伴い使用不可になったのでいろいろな音源で音の差し替えをし、エフェクトも個別に設定しています。なので、エフェクトの使用、オーディオ出力の問題も考えて、パラっておくのが常套です。
 

ベース

今回はシンベですので、太さを重視しモノトラックです。コレは以前に書いた「DAWのパンについて知っておくこと」でもご紹介していますように、Pan Lowの問題があるのでステレオですと意外に存在感が出にくくなります。モノにすることでコントロールしやすく、今回はアナログ系の音源(Mini Monsta=Mini Moogのシミュレート音源)で太さを出しているので、とても存在感があります。

また、一般的にボーカルとのぶつかりを防ぐために気持ち(本当に少し)パンを振ると良い場合もあります。
 

ギター

今回は数本取ることはしなかったので、Pod X3からのステレオ出力をダイレクトに録音しています。バックを作る時点ではギターは生録ですから関係ありませんが、気をつけるべきはステレオかモノかの選択です。ソロならモノで取っておいた方が良いです。なので、生録は打ち込みトラックをオーディオに書き出してからとなります。
 

刻み系キーボード(ピアノなど)

音源がステレオなのでそうしましたが、「インスト(楽器)のパン設定」でもご紹介した、音域によってパン位置が変わることに注意して、モノかステレオかを決めます。
 

上物、白玉系キーボード(パッドやストリングス系など)

コレは、かえってステレオの方がやりやすいかも知れません。コレも打ち込み方次第でずいぶん変わりますので、ここでは1音色でコードを鳴らす場合です。ストリングスを臨場感出すのにコントラバス、チェロ、ビオラ、バイオリンなどをバラバラに打ち込むときはこの限りではありません。
 

シンセリード

コレは本来モノで取っておいた方がよいのですが、ソフト音源(今回はPro 53)の内蔵ディレイも、トラックエフェクトも使っているのでステレオです。
 

おかず系の飾り音

コレは適宜です。そんなに細かいところまでは取っていないので、その都度音色に合わせて打ち込んでいきます。
 

ボーカル

せっかくですのでルカ姉さんに歌ってもらいました。実はすでにご紹介済みなんですが、DTMパートで書いた「はじめてボカロ使ってみた」と、「ボーカロイドのデータ作成~DAW上での打ち込み」からはじまる4つの記事で、データ修正に関することは書いてあります。これだけはWindowsですので、先にできあがっておりまして、それから修正は一切行っていません。なので、打ち込み後に読み込めばいいでしょう。

 

LogicのMIDIトラックについて

さて、本来MIDIデータという打ち込みではトラックの概念としてモノだのステレオだのは関係がないはずです。ですが、Logic Pro 9(確か8から)ではMIDIトラックという概念がなくなり、全てソフトウェア音源トラック上に打ち込むことになります。細かくいうと、実際にはマルチインスト(エンバイロメントウインドウにあります)と、外部MIDI音源用トラックはまだ存在しており、その設定をすることでGM MIDIトラックというのは存在します。

外部音源用にソフト音源トラックを使用したもう一つ理由があって、トラックにプラグインエフェクトが使えるようになることです。普通のMIDIトラックでは、音源内蔵のエフェクトしかコントロールできませんが、DAWのプラグインエフェクトを使えるのは、表現力が全然違います。ですからハード音源はR-8Mというドラム音源のみだったので、ソフト音源トラックでExternal Instrumentプラグインを使用しました。

 

また続きます。