録音

「Pray」の制作概要 その1

2011年 09月 12日 04:11 | カテゴリー: DAW , 録音
2011年 09月 12日 04:11
DAW , 録音

Sound Makingパートで公開しました「ようやく完成!「Pray」のサウンドサンプル」は、お聞きいただけたでしょうか?Pod X3の音色データには、サウンドサンプルをつけるようにしていますが、唯一サンプルがなかったモノで、機材トラブルを解消したところで公開となりました。

さて、この中の3番目の最終ミックスバージョンについて(といっても、基本どのバージョンもオケは一緒です)、いろいろなミックス技を駆使していますので、ミックスのヒントが満載です。

今回は、ミックス完了までの進め方をご紹介します。

 

DAW上での全体の流れ

やり方は人それぞれですが、今回はLogicのテストも兼ねたので、割とオーソドックスに、少し手をかけました。進め方の概略はこんな感じです。

  1. CDトラックをDAW上に乗せる
  2. 耳コピ
  3. 打ち込み
  4. バランス調整
  5. 各トラックのオーディオ書き出し
  6. ギターの録音
  7. 最終ミックス

です。

Pod X3の音作りがメインでしたので、先にギターパートのコピーはできていたのが前提です。これは別な曲でもコピーする順番はどうでも良く、好きなところから始めても良いでしょう。ただし、ベースやギターなどでコードが特定しやすいパートを先の方にやっておくと、あとでフレーズのコピーにも役立ちます。

 

CDトラックをDAW上に乗せる

最近のシングルCDでは、カラオケバージョンなんて便利なトラックがあります。メインボーカルが入るとどうしてもバックのオケ音量が若干小さくなります。また、ボーカルのディレイやリバーブ成分などが邪魔をしてオケが聞きにくくなる場合もあります。ですので、原曲とカラオケバージョンを揃えてDAWに乗せておくと良いでしょう。カラオケがない場合はしょうがないです。

Logicはバージョンも上がってMP3をダイレクトに読むことができるようになりましたが、できることなら、AIFF(WindowsならWAV)で16bit/44.1kHz(CDと同じ)の精度で読ませます。MP3のような圧縮ファイルでは、リバーブやディレイなどのうっすらと消えていくようなサウンドは間引きされやすいためです。また、音質も変化する場合もあります。この点に注意しましょう。

CDからのリッピングはiTunes(Apple製のプレーヤー)でMP3でもAIFF(またはWAV)でも可能です。先に済ませておきます。

 

耳コピ

ここでもいくつかポイントがあります。耳コピが苦手な方でも、はっきり言えば「慣れ」ですので数をこなすしかありません。耳コピはギタリストとしても、エンジニアとしてもとても耳が鍛えられます。コレができなければ腕(耳?)は上がりません。まずは自分の好きな曲から始めて自分なりのコツをつかむことです。コツは「そのフレーズを声に出してみること」です。歌えれば、耳には聞こえていますので、その時点でコピーできたも同然です。歌えなければまだフレーズが耳に届いていない(音程などを理解できていない)証拠ですので、がんばりましょう。

で、今回のようなオケを含めたフルコピーの場合は、DAW上に原音に合わせて打ち込むとわかりやすいです。ですので、DAWのマスターテンポを原曲のテンポに合わせる必要があります。原曲を読み込ませて、アレンジウィンドウにあるバックグラウンドの小節線を見ながらなるべくタイミングが合うようにテンポを調整します。

このとき、原曲には揺れがありますが、平均してこのくらいであればよい、と言うところまで落とし込みます。「Pray」に関しては、四分音符=141bpmでした。

それと今回は大活躍だったのがLogicの新機能「Vari Speed」です。これは音程に影響を与えず、テンポスピードのみを変更する機能です。耳コピするにはテンポだけを落とせるので、これほど便利な機能はありません。ギターの速弾きの練習などにも良いですし、逆にテンポを落として録音したモノを元のテンポに戻すと速弾きもできます。苦手な鍵盤のリアルタイムの打ち込みも楽に弾くことができました。

 

相変わらず長くなるので、続きます。