コンピューターの設定

Snow Leopard(Mac OS 10.6)について

2011年 08月 02日 04:49 | カテゴリー: コンピューターの設定
2011年 08月 02日 04:49
コンピューターの設定

今更という感じですが、やっぱり実際に使わないとわからないことは多いです。ということで、すでにLion(10.7)も発売されましたが、まだまともに動く音楽ソフトも少ないです。本家のLogicですら10.7では、不具合が出ているようです。

と言うことですでに使われている方には、ご確認という意味になると思いますが、音楽ソフトを絡めながらOSについて見てみましょう。

 

10.6は基本的に64ビットOSです

10.5より32ビットと64ビットの混在が可能になったわけですが、10.6はカーネルがデフォルトで64ビットになり、OSも64ビットとして認識されます。Snow Leopardが出始めのころのコンシューマー機(mini、iMac、Macbookなど)はさらに64ビット対応のEFI(簡単に言うとWindowsなんかでいうBiosのこと。OSを読む前の土台となるファームウェアのインターフェース)でありながら、動作は32ビットの制限がありました。2年くらい前のモデルがそれに当たるのですが、今のモデルは64ビットEFIで動作しています。

今までのアプリケーション(PPC用、32ビットUniversal Binary用)互換性を保つために10.6ではRosettaというプログラムがあります。ちなみに10.5では標準搭載していましたが、10.6ではオプション扱いとなり、PPC用プログラムを初めて立ち上げたときにOSがRosettaを要求して、インストールを施すようになりました。

で、このRosettaですが、用途は簡単に言うとPPC用アプリを立ち上げたときに、裏(見えないところ)で、PPC用のコードをIntelマシン用のプログラムコードに変換する役目があります。これで互換性をとる設計なのですが、実は音楽系アプリには完全な互換性がありません。実質Core AudioとCore MIDIは、カーネルと同時にメモリー上に取り込まれてOSの前に読み込みされるデバイスドライバーとして認識されます。

ですから、OS上で展開されるRosettaはあくまでもアプリケーションのみの通訳でしかないことになり、PPC用のコードで書かれた音楽系アプリは動作はしても、実際の心臓部であるCore AudioやCore MIDIは読み込むことができないのです。

そこで、この移行期に考え出されたのがUniversal Binaryです。これは内部ソースにPPC用とIntel用のコードの両方を持ち、カーネルにあわせて読み込みコードを変更するタイプのアプリケーションです。これにより、本体がPPCであろうとIntel機であろうとちゃんと動作が可能になったわけです。

そして、このUniversal Binaryにも32ビット版、64ビット版があり、それぞれのカーネルにあわせて動作します。そして64ビットカーネルでありながら、32ビット版のUniversal Binaryアプリを動かすのがRosettaの役目です。

ですから最低限、10.6上で古い音楽アプリを動かす場合はUniversal Binaryであることが条件となります。

 

DAWがPPC版でも動くものはある

実際のお話ですが、全然アップデートしていない手持ちのDigital Performer 4.61は、純粋なPPCアプリです。この新しいiMacでも動作します。しかしCore Audioを使うソフト音源がPPC版のものは読み込みしません。かろうじてUniversal Binary版のソフト音源は「一部」読みます。

この「一部」と言うのがくせ者で、これはメインプログラムであるDAW側のコードがどう書かれているかにもよるのです。先のDPを例にすると、同じMOTU社のSymphonic OrchestraとNI社のPro 53は完全に動作しますが、G-Force社のM-TronやMini Monstaなどは、反応はしているのですが、コントロール画面が表示されません。これらは32ビット版のUniversal Binaryです。ですが、DP自体は、AU音源以外なら完動します。

さすがにLogic Pro 9は最適化されているだけありまして、32ビットモードでも、64ビットモードでも、私の持っているすべてのUniversal Binary版、64ビットネイティブ版のソフト音源はすべて読みますし、動作します。

 

PPC版のAU音源はアップデートしかありません

先日お伝えしました私がよく使うドラム音源にNI社のBattery 2があります。これ、ネットで調べて動くことは確認して、別なソフトをアップデートしたのですが、前述のようにPPC版AU音源は使用できないことが発覚しました。いや、実際にはスタンドアローンとVST(Cubase AI上)では動いています。

しかしAUで動かないのはあまりにも痛い。そう、Logic Pro 9ですら動かないのです。NI社のFAQでも旧製品はなかなか表に出てきていないので探すのに苦労しましたが、実際、Battery 2はPPC版なので、Universal Binary対応のBattery 3にアップデートしてくれという記事を見つけて、がっかりしているところです。

まあ、最新のアーキテクチャを備えたCPUにあまり古いアプリを使うのも何ですが、アップデートにかかるコストも考えると、この10.6がほぼ古いUniversal Binaryを従えて使える最後のOSとなるでしょうから、すぐにアップデートに走るのも考え物です。お手持ちのアプリの必要度をじっくり考えて、時には切り捨てることも必要かもしれません。

Lion(10.7)はただいま各社がこぞって対応を進めているはずです。しかし、今までと違い、Intel CPUの恩恵をフルに使えるOSですから、ネイティブ化は必須なので、またコストがかかってしまいます。たぶん、今までのUniversal Binaryも怪しいですし、Rosettaも非搭載なので、現在手持ちの音楽ソフトは全滅のはずです。どのアプリも大きいバージョンアップになりますから、むろん有償で間違いないでしょう。

となると、10.6が動く最終マシンを手に入れておくことが正解なのかもしれません。またはLionで対応が済んだアプリから導入していくのなら、最新となるのでそれもいいかもしれません。

しかし、このパワーマシンに少々古いアプリを入れておく方が動作も軽いので、私個人的には、マシンは最新、OSは1個前、メインアプリはフル対応が可能で、プラグインは気持ち古いくらいが、安定して使えるといったところです。マシン自体のアップデートもできなくなったiMacあたりではノートのように自己完結機として割り切った方がいいのかもしれません。