Soft Synth

ボーカロイドのデータ作成~データの修正2

2011年 05月 11日 01:15 | カテゴリー: Soft Synth
2011年 05月 11日 01:15
Soft Synth

ビブラートまで打ち込むと、それっぽく聞こえ始めてきます。しかし、「P」のレベルにはまだ遠いです。今度は文字同士、言葉同士のつながりを直していきましょう。

 

ここが調教のキモになる!

すみません、ここでお断りしておきますが、現在私の家にはルカ姉さんしかいません。ミクやリン・レン兄弟、その他の親戚縁者では、少々設定数値に誤差が出る可能性があります。ですが、基本はボカロエディターの共通したシンセパラメーター部分ですので、極端な差が出るとは思っていません。もし「ちょっと違うな」と言う場面が出てきた場合には、数値を前後に振って確認してみてください。また、ここではルカ姉さんの「日本語」がベースです。

ビブラートも含まれるのですが、フレーズの表情をどうつけるかで、調教レベルが変わります。いわゆる滑舌の良さとか、なめらかさという具合です。音符を右クリックし、「音符のプロパティ」ウインドウを出して、左上の「EXP」をクリックします。すると「表情コントロールプロパティ」ウインドウが開きます。

この右上に「テンプレート」が選べるようになっていますが、テンポが速い曲では、どれも使えません。ゆったり過ぎます。前述のバラードであればまだ使えるかも知れませんが、滑舌よく、はっきり歌わせるには、テンポに応じた設定が必要です。なので、私の場合はテンプレートは一切使いません。
 

1)分散和音的に音程差がある場合

メロディがダイアトニックスケールに準じているものとして、アルペジオのように次の音符との音程差が3度以上ある場合、「表情コントロールプロパティ」ウインドウ内の「ピッチコントロール」を使いますが、使わなくても良い場合も結構あります。

このパラメーターは、音程差のある音符同士をなめらかにつなぐための機能です。ですので、歌詞(言葉)によっては、滑舌よくするためにわざと切る(オフにする)ことも必要になってきます。ギターで言うとチョーキングと同じ要素で、次の音へなめらかにつなげるかどうかの設定となります。

「上行形でポルタメントを付加」「下行形でポルタメントを付加」とありまして、元の音符から次の音符へ移動する際に上がるか、下がるかの設定です。この設定は、元の音符ではなく上がった/下がった次の音符で設定することになります。どちらかをオンにしたときにその上にある「ベンドの深さ」と「ベンドの長さ」を使います。どちらもオフであれば、意味はありません。

ポイントは、テンポが速い曲であれば、ベンドの長さを短め(数値を小さく)に、深さを浅く(数値を小さく)することです。要は音程を揺らすことなく、ポルタメントを素早くかけるということになります。ベンドの深さは10%以下、ベンドの長さは0~3%くらいでしょうか。
 

2)子音と母音の聞かせ方

もう一つのポイントは、下にある「ダイナミクスコントロール」です。「アクセント」はベロシティに付加される形です。ですが、0%と100%を試してみるとわかりますが、100%では結構子音が強く出るようなアクセントがつくので、任意に合わせてください。問題は「ディケイ」です。アクセントもディケイを読み取るようにつくので、注意が必要です。

ディケイは数値を上げると母音(あいうえお)が短くなります。音符の長さが2拍以上あるとはっきりとわかりますが、たとえば「と(to)」という文字を歌う時、ディケイを上げると「tーーーoー」と聞こえ、下げると「toーーーー」と聞こえます(母音の「o」の位置に注目)。つまり、子音がある場合に、母音を強調するにはディケイを上げ、子音を強調するにはディケイを下げる必要があります。

「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」行のうち、「か・さ・た・ら」行の文字はディケイが短めがよく、その他の柔らかい子音には、少々上げた方が言葉としてはっきりしてきます。

また、ロングトーンの場合は母音のタイミングにビブラートを合わせると、きれいに聞こえます。リアルでも人間は、子音で音程の特定をして決まったら音を伸ばし始め、母音が出てくるところでビブラートをかけるということを無意識にやります。最初からいきなりビブラートがかかった歌い方ができる人は絶対にいません。ですので、「100%―ディケイの数値=ビブラートの数値」がうまいビブラートのコツとも言えます。ただし、ディケイは毎回同じではありませんし、言葉やフレーズ、次の音符のタイミングによっても調整が必要です。また1小節以上伸ばすような場合は、肺活量の問題できっちりとこの公式に当てはまるとは言えません。ですので、聞きながら判断してください。

 

長くなるので、続けます。