Soft Synth

ボーカロイドのデータ作成~DAW上での打ち込み

2011年 04月 20日 01:00 | カテゴリー: Soft Synth
2011年 04月 20日 01:00
Soft Synth

ボーカロイドは一応ソフトシンセの部類です。実家のヤマハも正式参戦、親戚縁者の参加により、種類は増えていますね。あとは、Mac版も出て欲しいところです(Intel Macなら手はあります)。

 

ボカロデータ作成の心構え

私の場合、メインの制作環境はMacです。しかもまだPower PCですので、ボカロを使うために一度Windowsに戻らなくてはなりません。

実際は並行作業なんですが、前回「Pray」を打ち込んだときの実体験(実はまだ完成していない)で、一度歌のメロディラインをDAW上で打ち込んでMIDIで書き出し、それをWindowsに持っていって、読み込んだ方が早くて、良い結果が得られました。

というのも、音価のデュレーションの問題があります。出だしはジャストの方が調整がしやすいし、ノートオフタイミングはジャストだとビブラートの調整がやりにくく、少々伸ばしておいた方がやりやすいのです。このときボカロ上ではデュレーションの設定をオフにしておくと良いでしょう(読み込み時はそのまま読むけど、調整を始めるとオンの時に動かなくなるから)。

また本来人間が歌う場合には、音符通りに歌っていることはなく、やはりビブラートがフェードアウトするので若干音価は伸びるからです。

そして実際にリアルタイムで鍵盤に打ち込むとき、音源を聞きながらやると、少しだけ伸びる(鍵盤のリリースが遅れる)から、それがまた微妙で良いです。逆に早くリリースする人は、聞きながら音価を伸ばせばいいのでやっぱりDAW上で調整するのがやり易いはずです。

打ち込み終わるとDAW上ではベロシティの調整をしておいた方がいいでしょう。意識したいのは、言葉のイントネーションで、音符のアクセントとは違うところ。音のフレーズによってアクセントは変わるものですが、聞きやすくするために言葉(助詞などを含めた最小の文節単位)内でも、ベロシティの付け方は変わってきます。

そのほとんどは言葉の出だしでベロシティが高く、2文字目は抑えるようにします。3文字目以降は音のフレーズによって合わせる、というのが普通に良い感じです。そして文節は区切りごとに音符の隙間を空けると、次の言葉の立ち上がりがはっきりしてきます。ですので、ボカロエディター上ではレガートになりますから、やはりここもDAWで直しておきます。

あと、ベンド情報はボカロ上で入れた方が良い結果が得られます。余りにデータが混むと変換時にズレやエラーが起き易くなるからです。DAW上で細かな曲線とかで書き込むとDAW内でうまい計算ができるわけですが、ボカロでそれができるかというと疑問な点です。書き込みには直線のツールしかないので適度に間引いたならば曲線のようにできるかもしれないです。これも設定したデュレーションによりますので、やりやすいほうでかまわないと思います。

 

打ち込みの実際

打ち込み時のリスニング音源には、アタックのはっきりした、早いものを選びます。ストリングスなんて選ぶと立ち上がりが遅いので、データを突っこみ気味に打ってしまいます。できればブラスやシンセリードなどの音を選んでください。その方がやりやすいです。ついでにリリースも短いと鍵盤のリリースタイミングを計ることができるので、これまたアタック同様に歯切れの良いモノを選びましょう。もちろん、好きな音色でエンベロープをいじってもかまいません。

入力方法は何でもかまいませんが、できれば最初くらいはリアルタイムで弾くことに慣れましょう。こうやって覚えていけば、他のパートの打ち込みも楽になります。細かい修正はマウスでかまいません。

入力するパートは、最初からボカロパートでも良いですが、絶対に必要なのはガイドです。これはガイド専用トラックでもかまわないし、頭から4つ打ちベードラでもかまいません。まあ、でもだいたいの人は普通バックから録って、最後にボーカルという順番ですので、その方がボーカルも入れやすくなります。仮歌を自分で歌って入れて置いてもかまいません。

ボカロデータを打ち込むには、最初のテンポ設定が重要です。最初はひとまず固定テンポです。プロの小技である「テンポ揺らし」はWAVファイルを書き出し後に、DAWに取り込んでからミックス直前に行います。ちなみにこれをやるかどうかで素人臭さが消せるかどうかがかかっています。ニコ動とかでも「P」と称する一部の方はちゃんとやっています。まあ、これはまた後日にお話ししましょう。

Windowsベースの人はReWireなどで同期も可能ですが、Macベースの人はひとまずボカロ単独で調整が必要になりますので、先に説明したように最低限のベロシティ、デュレーションに注意して打ち込んだ後、このトラックをMIDIファイルを書き出します。このときは、もちろんフォーマットは「1」のマルチトラックで書き出します。DAWによっては選択したトラックだけ書き出しできますから、ボカロトラックのデータのみ書き出しもできますので、その書き出しでOKです。必要なパートすべて(たとえばハモリや癖を変えたダブルトラックなど)を打ち込んで、ボーカルパートを完成させたら、SMF1で書き出します。

 

次はボカロエディター上での修正です。