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DAWの勧め Mac編 その2

2011年 03月 29日 01:49 | カテゴリー: DAW
2011年 03月 29日 01:49
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Pro Tools 9 Softwere(Mac/Win対応)

Avid HP  

Pro Tools 8からハードウェア制限も取り払われ、オーディオI/Fも選ばずにプロ環境が使えるのはいいところ。ずいぶんと他のDAWに追いついてきたものの、MIDIに関しては、まだまだな感じがする(実際に使ったことはないのでわからない)。8(LE、M-Powered含む)まではハードウェアプロテクトでDigidesign(M-Audio含む)以外のI/Fが使えなかったので、とても印象が悪い。とはいえ、プロがなぜ使うかというのは、ミックスするには抜群に良いからに他ならないわけで、この業界を引っぱってきた牽引力はダントツ。

  • とにかくプラグインエフェクトの質がダントツに良い。これでないと使えないプラグインも多数ある(特にプロ向けのプラグインではTDMバージョンというのがそれ。TDMしかないプラグインも多数ある)
  • プレーヤーが揃っていてMTR代わりにどんどん録っていくのは優れもの。それ故に波形編集はかなりいける
  • もともとMTR代わりで始まったソフトでMIDIは後付けなため、曲作りという点では今一信頼性はない(ただし8まで、9になってどうなったかはわからない)
  • 楽譜はしょぼい。Sibeliusを併用するなら天下一品というところなんだけど、強弱記号がMIDIに対応しないとか、まだまだ弱点は多い
  • プラグインエフェクトが良いだけに、マシンパワーとメモリーは結構必要。マシンスペックは高いに超したことがない
  • OSバージョンアップに弱い。ドライバーのバージョンがとてもシビアで、管理がしっかりできないとすぐに動かなくなる(Appleのシステムアップデートはオフが推奨)
  • しかし、Pro Tools 9 Softwereはアップデートまたは新規Pro Tools HD&Native購入でしか手に入れられないって、どういうこと?動作環境のページは404 Not Foundだし。サポートが全然だめ。全く使えないHPだな。いくらハードウェアプロテクトがなくなったとはいえ(ただソフトウェアがハードなしで立ち上がるだけ)、強制的にAvid製品(旧Digidesign、M-Audio製品含む)買わないとアップグレードもできず、使えないということだな。

ただ録ってミックスだけなら、たぶんダントツ性能のはずで、プラグインエフェクトを熟知した使い方ができるなら、作品もハイクォリティに仕上がるはず。本質はMTRにコンピューターの良いところを足したソフトなので、ミックスには最高。それもあくまでもエフェクトの使い方を熟知していることが前提条件。そして、編集機能においてはMIDI関係、譜面関係が他のDAWに劣るのは否めない(9でどこまで使い勝手が変わったか、HPだけじゃわからない)。まあ、9は使ってみたい気もするが、編集機能重視ならお勧めできない。プロ用のン百万するHDシステムなら、DSPカードベースなので(CPUベースではない)使うならこれしかない。他のDAWからOMFで書き出して最終ミックスはPro Toolsで、と言う使い方なら良いかもしれない。

と言ってみたところで、やっぱり初心者には勧められないな。サポートがなってないからで、HP見ただけでは理解しにくいし。やっぱ業務用じゃないと使えない。

評価は初心者には★(0に近い)、HDシステムを使うお金持ちのプレーヤーには★★★★(満点は★x5)

 

Digital Performer 7(Macのみ) 

High Resolution HP 

かたくなにMacベースを守り通してきたDigital Performerはかなりの老舗で、もともとMIDIベースのMTRアプリだったモノが、DAWとして進化。未だに使用しているプロも多く、Pro Toolsとも違う、プレーヤー系の人たちが好んで使うソフトだと思います。使ってみてわかるのは、かゆいところに手が届くというか、気が利くということ。何でもできるのは安心感があります。また、非常にプレーヤーライクにできており、直感的操作が可能です。

  • 機能だけならCubaseとほぼ同等。さすがに後発のLogicやCubaseの派手さに影を潜めた感はあるものの、早くからVari Ptch(CubaseのVari Audioと同じ)にも対応し、常にミュージシャンの意見に追従していたのは賞賛に値する
  • バージョンが進んでちょっと重たくなっている。しかし、機能の安定性は他に類を見ない。
  • 操作も機能も音質も非常に音楽的。ちょっと抽象的で申し訳ありませんが、これは作曲ツールとして非常に心強いモノで、Logicを使うよりもCubaseを使うよりも音楽している時間が長い(これは編集に時間を取られることがないというのが(たぶん)直接的な意味になるでしょう。他のDAWと同等の編集ができるのに、なぜか1発で決まるというか、すんなり決まるというか、速さを感じるというか、先が見えるというか、使ってみなければわからない不思議な魅力の一つ)
  • プラグインは他のDAWに比べては少ない。しかし、かなり厳選されており、効果も機能も一級品。
  • I/Fなどのハードも含めたシステム作りを1社で行っているので、他のDAWに比べてシステム化のアドバンテージがある。しかもどのハードも良質で、本当に音楽を理解しているメーカーが作っているという安心感はかなり高い。

今はわからないけど、昔はスタッフ全員がミュージシャンだった(しかもかなりレベルが高かったらしい)ので、機能や操作感はミュージシャンのツボを心得ている。プラグインインストも発売していて、なんと音楽的なサンプリングが施されていることか。余裕があるなら一度は使ってみて欲しいソフトです。

評価はミュージシャンライクな点で★★★★ (満点は★5つ)

 

他のお勧めDAW系ソフト

Band In A Box 17(Mac/Win対応) 

フロンティアファクトリー株式会社
(2016年5/30に代理店を移管したようです。)

本当に作曲ソフト。コードを入力することで、自動伴奏を作ってくれる。先頃ようやくMac版が出たところ。メロディを分析して自動でコードをつける機能もあるし、MIDIで書き出すことも可能。これで曲のベースを書き出して、DAWで修正といった感じで使うには最高のソフト。手軽に作曲したい人向け。

評価は、すぐに曲のイメージが欲しい人向けで★★★ (満点は★5つ)。
 

Garage Band 11(Macのみ) 

Apple HP  

最近のMacには買ったらついてくる、i Life 11に同梱のソフト。バージョンも上がってLogicのFlex Time(波形編集機能)まで入ったのはちょっと驚き。Apple Loopsで、ぺたぺた貼っていく曲作りも手軽で良い。もちろんLogicで読ませて編集も可能(上位互換のみ)。意外と侮れないレベルの簡単ソフト。

評価は手軽さとFlex Timeで★★★★ (満点は★5つ)。
 

Ableton Live 8(Macのみ) 

High Resolution HP  

普通のDAWがタイムラインで横に進行していくものですが、フレーズをパターン化し、縦に積み上げて別のパターンとミックスを生み出すというようなことも可能(もちろん通常のタイムラインも可能)。DAWでいうトラックとも違う概念で、その独特なパターン化で、組み替えが自由自在。リアルタイムパフォーマンスに優れた変わり種の、特にDJに人気のDAW。リミックスを生み出すには最適なソフトでしょう。Audioに対するタイムストレッチが秀逸。

評価はリミックス、パフォーマンス重視なので★★★ (満点は★5つ)。

 

とまあ、こんな感じです。結構主観が入っているので、どれがお勧めというわけにも行かず、しかもMacが古くてどれも最新版を使っていません(泣)(逆に言うと古いのは全部使いました)。でもどれも大体特長はつかんでいるので、的外れではありません。Pro Toolsなんてバージョンが変わると動かないのでアップデートしている人もそういないようです(知り合いのプロでも)。

Pro Tools以外の3強は、どれも良いですし双肩です。LogicとCubaseには廉価版はありますが、後でアップデートするくらいなら機能差が大きいのではじめから良いのが買えた方がいいんですけどね。