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DAWでの録音に関する前知識 書籍からの知識

2011年 03月 06日 01:27 | カテゴリー: DAW , その他
2011年 03月 06日 01:27
DAW , その他

結構な連載物になりましたが、データから機材、プラグイン、ミックス~マスタリングまで一通り説明しました。

基本とも言えるところをお伝えしたつもりですが、少ないながらもその世界のプロが著作した本などもあります。私もいくつか読んでいますが、タメになります。そんな本を参考にするのもいいでしょう。

 

書籍を読むにあたって

しかし、注意点が一つ。エフェクトレベルなどの調整する数値と、文章の中に登場する形容詞です。プロのレベルは素人が言うより、遙かに高いレベルの物です。ですから、普段自分たちが調整している数値よりも少ない数値であることが多いです。また、「“思いっきり”上げます」とか、「“もっと深く“かけます」などの形容詞は、割と大げさなように聞こえますが、プロの場合は実際の数値にすると少ないことのほうが多いです。

たとえば、「思いっきり」と言われて、普通にフェーダー動かせば、初心者は10dB位は平気で動かしてしまいますが、プロが動かすとそれは4dB位だったりします。コンプのThresholdを「もっと深く」というと、レベルが低いときには、初心者は平気で20dBは動かしますが、プロは8dB位だったりします。

もう一つ書いておくと、「“ちょっと”上げる/下げる」と言う場合も、初心者なら2~3dB位の感じでしょうが、プロの場合は0.2~0.5dB位だったりします。これ、私がまだ現場駆け出しの頃(今みたいにコンピューターなど無くまだテープの時代です)、コンピューターならやり直しはすぐですが、テープは一回記録されるとやり直しは再録です。プロのミュージシャンを前にこてんぱんに怒られたことがあります。「おまえがミュージシャンにやり直しさせてどうする!」と、それこそ0.5dB位のつもりで指示された言葉が「もう気持ち、ちょっと上げて」でした。実際EQのゲインを3dB位上げていたのを覚えています。それ以来、必ず数値を聞くようにしましたもの(これに答えるエンジニアもすごいのですが...)。今だから言えますが3dBって結構大きいです...はい。

そのくらいプロの耳はシビアなわけです。この感覚のずれは、本当に「慣れ」しかないんですが、初心者は逆で、本の通りやっても望んだ効果が得られないとか、本当にこれでいいの?となります。その数値の低さに効果が軽く感じられるからです。至極当たり前ですが、感じ方は人それぞれです。自分の思い通りにならないからと言って、それが間違いだと決めつけるのは早計です。

この高いレベルで「音圧稼ぎ」を語ると、もっとすごいことになるのはおわかりいただけますよね?これがプロとアマの差なんです。

 

すべての情報が間違いか正解かは決められない

雑誌でも同じです。エンジニアが違えば感じ方も違います。さらに初心者と比べると全くと言っていいほど違う感じ方になるものです。雑誌に登場するプロの作った作品を聞いて、自分の好みだったら、それは信じられることになるでしょうし、自分の好みと違えばたとえ機材選びでも「あの人は当てにならない」といった単純な思い込みになります。

音楽や芸術の世界には決まりもないし、正解と言えるモノもありませんので、自分を鍛えていくしかないわけです。腕なのか、耳なのか、そのどちらもなのか、高性能な機材が安くなってプロとの垣根が低くなった分、自分での判断が難しいモノになってきてます。だからこそ、いろいろな知識を身につけるべきではないでしょうか?そうしているうちに、自身のレベルは上がるモノです。

情報の判断はそのときでも遅くはないはずなので、まずはいろいろとチャレンジするのがよいと思います。経験して身につけたことがあなたにとっての正解なのですから。