DAW

DAWを使う時のハードウェアについて

2011年 02月 23日 01:17 | カテゴリー: コンピューターの設定 , DAW
2011年 02月 23日 01:17
コンピューターの設定 , DAW

デスクトップもノートパソコンも基本は一緒

普通のノートパソコンは5200rpm位のHDDがほとんどです。また、内蔵のHDDが一つだけでは、ほんの数トラックの録音でCPUオーバーロードを起こします。CPUパワーを食うソフトシンセなども数を使えば同様ですし、メモリーも少なければサンプリングデータも読めません。読んでも数トラックの制作が限界です。

デスクトップよりも数段対処が難しいのが現状です。以下は簡単にできるノートパソコンの対処方法です。とは言ってもデスクトップにも通用するものばかりなので参考にしてください。
 

1)外付けの3.5inch HDDを用意する

デスクトップとの共通項は、OSとアプリが入っていないHDDに録音することです。OSとアプリは常にアクセスがあり、CPUへデータを送ってリアルタイムに処理しています。データを読みながらCPU処理まで同じHDDに作業させると、当然急がしくなるので処理が追いつかなくなります。それを分散するにもデータの録音は別のHDD、しかも外付けなので転送レートが早い7200rpmのディスクが都合いいです。

そしてインターフェースはUSBよりもFireWire(IEEE1394)の方が、データ転送が安定しています。USBは車のギアと同じで、データが多くなるほど転送レートが上がる可変転送レートです。従って最大転送レートの480bpsに上がるには時間がかかる上に、短いデータの連続(ワンショットの連続)の場合は、とうてい480bpsは出ません。あくまでも「最大」が480bpsなだけです。FireWireはUSB2.0より最大転送レートが低い400bpsですが、その立ち上がりはUSBより早く、高い転送レートで一定スピードを保つようにデータを転送します。これはトラック数が増えることはもちろん、長いデータを送るときに非常に優位です。FireWire800ならなお良しです。

ノートでFireWireがなければUSBでもしょうがないですが、PCMCIAカードで拡張してもいいです。USB2.0のHi Speedを選んでおいてください。出始めたUSB3.0があればそれもいいでしょう。パソコンが対応していれば、ですが...。

それといくらデータ用にパーティーション分けていても、同じHDDなら作業は増えるので、より悪い結果になることが多いです。
 

2)メモリーを増やす

まあコンピューターの頭脳サイズですので、多いに越したことはありません。XPでは限界もありますが、7では4GBの壁を越えますし、64ビット処理ならより速さがカバーできるので、良いことづくめです。ただ、使っているアプリ(DAW、プラグインなど全部)の対応を事前に調べてください。まだすべてのアプリが64ビット対象とは限りません。安定しないVistaは早めに7にアップグレードしてメモリーを増やしてください。たとえ32ビットでもVistaより7がいいです。

Macはとっくの昔にOS Xで64ビット化されています(ただしハード側の完全対応は別)ので、OS9でもない限りメモリーは積めるだけ積んでもらっていいでしょう。Macの場合、実メモリは稼働にパワーを与えます。
 

3)OSを最適化する

まずいらないものはすべてアンインストールしましょう。特にメーカーもののノートパソコンは初心者向けとかで、いらないアプリが山ほど入っています。初心者には敷居は高いのですが、HDD内の不可視領域にリカバリーデータが入っている場合があります。何とかこれを取り出してDVD-Rなどにバックアップし、HDDを初期化するつもりでクリーンインストールくらいやった方が本当は望ましいです。やり方はパソコン上級者の方に相談してください。また説明書に書いている場合もあります。

そして常駐アプリの数を減らすことです。一番いいのはウィルス対策ソフトも入れず、ネットにも繫がないのが理想です。OSに負荷がかからないためです。とは言ってもなかなかできるものではありません。なので、必要最低限のものに絞ってください。

アンインストールが終わったら、念のためデフラグしておきます。ブラウザのキャッシュやゴミ箱なども空にしてください。それからデフラグです。OSのデータもフラグメンテーション(データの不連続化)が起こります。またアンインストールでHDD内が穴だらけのはずです。これを精査し連続領域をかせいで、OSを効率よく稼働させるためにデフラグをかけておきます。
 

4)放熱を考える

ノートパソコンはそのサイズ故に熱による暴走がつきまといます。でもデスクトップでも同じで、ファンの周りのゴミを落とすだけで安定性が上がります。また、ノーパソコンの下にペンでも挟んで浮かせることも効果あります。

デスクトップでも半年に一度は分解度掃除もいいでしょう。通風口やファン周りは集中的に、またHDDの表面を拭くだけでも冷却効率は上がります。私は半年に一度は分解して、CPUファンはもちろん、CPU冷却フィンまで分解し、水洗いまでします(自作できる人向け=やるときは自己責任でお願いします)。ファンがちょっとうるさくなってきたと感じたら埃でファンが均一に回っていないので、冷却効率が落ちます。
 

5)バッファサイズを最適化する

これはオーディオインターフェースのドライバーとDAWの両方での調整が必要になります。そして、小さいとレイテンシーは減りますが、CPU負荷が増えるので動かなくなるのが早まります。CPUクロックが3GHzより下のマシンではCPUがDualでもバッファサイズが256以下は酷です。もちろん、そのハード構成によっても違うので一概にそうとは言い切れないこともありますが、Mac用のLogicのように先読み機能でもない限り、あまりバッファサイズを上げても処理ができなくなるので、録音中は少々上げても、ミックスの段階まで入れば1024~2048くらいまで下げても問題ないはずです。

パソコンによる違いはあるでしょうが、私の場合、Core2 Duo 3.08GHzで、メモリー4GB、XP SP3で、Cubase AI4を動かそうとすると、Pod X3ドライバーを512、Cubaseも512まで上げると2トラックを再生しながら10小節録らないうちにCPUオーバーロードを起こします。

なので、どちらもデフォルトの2048にしていますが、これだとタイムラグが多すぎるので、ミキサーを使ってゼロレイテンシーを実現しています。
 

6)オーディオインターフェースのドライバーは常に最新で

MacでもWinでもそうですがOSの自動アップデートがオンの場合、勝手にアップしますのでいきなり認識しなくなったり動かなくなることもあります。アプリもそうです。ですので、使用しているI/F、アプリのサイトは定期的にチェックしてください。マイナーアップデートされていたりする場合があります。

オーディオインターフェースを買ってきて、付属のドライバーを入れたら動かないなんてこともあります。これはその製品出荷した後にOSアップデートがあり、同梱の対処ができなかった場合などです。これも同じように、メーカーのサイトで対処方法を調べてください。早いところならすぐにアップデートバージョンが上がっています。

また、逆に最新版でも相性が悪かったりする場合があるので、ドライバー関係は常にどのバージョンもバックアップをおすすめします。「システムの復元(Win)」や「Time Machine(Mac)」を使うより、ドライバーだけを戻す方が安全です。これらの機能は他のデータまで戻しますので、どんなデータがなくなるかわかりません。音楽以外にも使っているなら、この機能でデータが消えてもおかしくないわけです。

特にPro Tools系のドライバーはOSの自動アップデートを推奨していません。かなりシビアに動かなくなるので、自動アップデートは切っておいたほうがいいでしょう。