ソリッドステートアンプ

JC-120はギタリストを育てるアンプ

2011年 04月 05日 01:39 | カテゴリー: ソリッドステートアンプ
2011年 04月 05日 01:39
ソリッドステートアンプ

いまや、どこのスタジオ行っても、いえ、ライブハウスも含めて、置いてないところはないでしょう。そして、長年やっている人はこのJCでアンプの使い方を覚えて、真空管アンプへ移り(移らないでJCのみの方もいます)、極めて自分のアンプを揃えるという一連の流れを体験しているはずです。

つまりJCを使いこなすようになると、何が良くて何が悪いのかが理解しやすく、自分の求めるもの(まあサウンドですね)が見えてきて、自分自身のサウンドも決まってくる、ある意味ギタリストを育てるアンプなんです。なんか「ドライバーを育てるAE86」みたいなもの(知らない人はヤングマガジン連載中の「頭文字D」を読んでくれ!私は車好き)で、使えば使うほどエフェクターも理解できるようになるし、音も理解できるし、ギターの腕も磨かれるようになります。

なので、今回はそのJC120について語りましょう。

 

JC120の簡単スペック

JC120.jpg

調べるのに最近の取説をダウンロードしてみたら、なんか知らないコントロールが増えているなぁ。なので、現行のJC120について詳しくは、RolandのHPに行ってみてください。

超ロングランで多少の仕様変更があるとはいえ、基本的には何も変わっていません。ですので、熟知したい方は取説を落としてみてください。

  • 出力は60W+60W
  • 2チャンネル仕様
  • Roland独自の空間合成方式を採用したChorus/Vibrato付き
  • 両チャンネルに装備されたブライトスイッチ
  • 両チャンネルとも1ボリューム、3コントロールが基本で、Channel 2のみ、DistortionとReverb付き
  • 両チャンネル共に、High、Lowの2インプット
  • Send/ReturnはChannel 2のみ
  • 12インチスピーカーが2発

昔は、Sned/Retuenすらついていなかったんだけどなぁ。いまやEffect Loopとしてしかもレベルも、Series/Parallelの切り換えまでついて。まあ、これが仕様変更部分。たまに古いスタジオ入るとこうした古いJCに遭遇します。アンプ前面のChorus/Vibrato切り換えSWもレバーだったし、ブライトスイッチもレバーだった。電源も極性切り換え付きのレバー式だったのに。

 

なぜ2チャンネルなのか

昔はですね、今となっては信じられないかも知れませんが、キーボードをPAに入れるなんてこと無くて、みんなJCだったんです。練習スタジオでさえ、PAはボーカル拡声のみの8chクラスの簡単ミキサーで、キーボードなんて入れられるもの無かったんです。ピアノだってマイク建ててそのボーカルミキサーに入れてたくらいですから。

なので、そうした世相の反映で独立したコントロール(2チャンネル)とLowが必要でした。ギターはChannel 1を使って、キーボードはエフェクト付きのChannel 2というメーカーの設定でしたが、当時のキーボードってコンボオルガンとか、ストリングス系が鳴るソリーナとかしかなかったわけですが、そっちにエフェクトが内蔵されるようになって、メーカーの意図とは逆に、ギターがChannel 2で、キーボードがChannel 1で使う人が多かったですね。元々ギターアンプと言うことで、ギタリストにアドバンテージがあり、リバーブを使いたかったわけです。

まあ、どちらでも使えるようにどちらのチャンネルにもHighとLowを用意したわけです。なので、チャンネルはどちらでも良いですが、基本的にギターはHigh、キーボードはLowで使うものでした。

 

使い物にならないDistortion

Channel 2についているDistortionは、ギタリストが期待するような歪みは得られません。使ったことある方なら、知っていますよね?そりゃそうなんです。さっきも書いたようにこのDistortionは基本的にキーボードに少々の歪みを加えて音を太くする目的でつくられたものですから。

言い方変えると、真空管の飽和状態を意識的に作り出す程度の歪みを得る目的です。呼び名こそ「Distortion」ですが、BossコンパクトのようなDistortionが入っているわけではないんです。だからいくらインプットが高い(Highがギターに合う)とはいえ、元々レベルの低いギター程度ではなかなか歪まないんです。

 

さらなる勘違いのChorus

銘記CE-1のベースとなったJCのコーラスは、内部でパラメーターが固定されています。なので、オン/オフしかできないんです。このオン/オフスイッチの隣にある、SpeedとDepthはあくまでもVibratoのコントロールです。

何を勘違いしているのか、「コーラス調整きかねぇ~、壊れているよ」なんていう人は、実は昔から後を絶ちません。さらには、知っていながら「いや、Depth上げると深みだけは変わるんだよ」なんて、勘違いもいます(CE-1と勘違いしていますね、確実に)。

いや、これ仕様ですから...発売当初からの...。