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初心者が始めて手に入れるアンプとは?

2011年 04月 07日 01:03 | カテゴリー: その他
2011年 04月 07日 01:03
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最近の流行は、小型に戻ってきていますね。もちろん住宅事情や予算などもあるでしょう。しかしですね、(本当の意味での)練習用アンプとただの安い音出しアンプじゃ、腕の上がるスピードが違ってきます。もちろん耳の鍛えられ方が違うので、アンプ次第でギタリストとしての成長度合いが変わります。

簡単に言うと、同じ人が同じ練習量で、(本当の意味での)練習アンプとただの安い音出しアンプを1年間弾き続けたら、確実にちゃんとした練習用アンプを使用した方が、ミュージシャンとしてのレベルが上になっています。

今回は、「初心者」と言うレッテルを脱却したい人や、これから本気でギターに取り組む(または取り組みたい)、早く腕を上げたい人向けのアドバイスです。

 

大きいスピーカーを選ぶ

簡単に言うと、小型アンプでは出ない音があるわけです。それは出力でカバーできるものではありません。さてそれはなんでしょう?答えは「低音」です。もっと細かく言うなら低音と中低音です。アンプによっては中域まで出ません。「出ない」というのは、音が鳴らないわけではなくて、思ったように上げることができないと言うことです。

練習スタジオやライブハウスでは大きいアンプがありますよね?ヘッドの音質や音量は抜きにして、小型アンプだと絶対的に上がってこない音域が、スタジオにあるアンプだとど~んと出てくるわけです。だから自宅でのセッティングがスタジオなどで通じない理由はそこにあります。

スタジオなどにあるアンプはほとんどが、10~12インチ(25~30cm)のスピーカーです。アンプのコントロールも多いので、もっと柔軟なサウンド作りができます。しかし、同じアンプコントロールでもスピーカーが小さいと低音は出なくなります。

なので、最低限10インチ、できるなら12インチのスピーカーを持ったアンプにしてください。小さいスピーカーでは聴けない微細な音も反応します。だから耳が肥えていき、ギターのテクニックが上がるのです。

 

トーンコントロールは3つ以上必要

小さいアンプではBass、Trebleくらいしかありません。中には1トーンというのもあります。これじゃ音作りなんてとても無理です。ギターのレンジを調整するには最低限3コントロールBass、Middle、Trebleが必要です。大きいアンプには必ずあります。

そして、ギターにとっての中域がどれだけ大事かを感じてください。元々ギターアンプの設定で削られている中域を出すことができなければ、音質の抜けがわかりません。これはバンドなどのアンサンブルをやるに一番調整が必要な部分です。ここを理解できないアンプを持っていても、腕が上がらないばかりか、アンサンブルを乱す最低のプレーヤーになります。

アンプ選びは、先ほどの大きいスピーカーと3つ以上のトーンコントロールが最低条件です。

 

出力はどのくらい必要か

選ぶアンプにもよりますが、ソリッドステートなら30W以上、真空管なら15W以上というところです。しかし、先の2つの条件を満たすアンプなら、もう少し大きくなるでしょう。まあ、このくらいあれば少なくとも、学校の教室、小さなライブハウス(50人収容程度)くらいは、対応できます。自分のアンプが使えるならいつもの自分の音でいけるわけです。

でも、出力よりも先の2つの条件を満たす方にしてください。出力はそれについてきます。先に出力を決める必要はありません。

 

ソリッドステートか、真空管か

はっきり言いましょう。いずれは真空管になります(偏見かな?でもたぶんほとんどの人はそうでしょう)。ですが、それは、真空管の良さや癖を知ってからでも遅くありません。最初のアンプとしてはソリッドステートを使ってみて欲しいのです。

理由は、この後に必ず進むのはエフェクターだからです。正直ソリッドステートなら、クリーンをメインにするため、エフェクターは選びませんし、エフェクターの音作りもストレートに覚えることができます。マルチだろうが、単品コンパクトだろうが、エフェクト乗りがいいのでエフェクターを選ぶことはありません。歪みもエフェクターで覚えると、次第に究極的に真空管を選ぶようになります。そこで始めて真空管アンプを選択することになります。

ですが、真空管の場合はアンプによって意外とエフェクターを選びます。いや、使うには使えますよ。それはどんなエフェクターでもあるレベルまでは出してくれます。決して相性が悪いエフェクターがあるというわけではありません。しかし、本当に良いコンビネーションを見つけると、真空管の良さも引き出され、すばらしい音ができあがります。

そんなコンビネーションを見つけるにも、エフェクターの癖をつかむ必要があるので、エフェクト乗りの良いソリッドステートを最初に手に入れた方が、早く耳が肥えていきます。そうして早く音を覚えてしまえば、おのずと腕も上がりやすいわけです。自分で好きな音を作れるからで、自分のテンションも上がってきます。このテンションを上げると言うことが、練習に弾みもつくわけです。あくまでも、初心者が最初に選ぶアンプとして解説しているので、音作りの基礎を学ぶことに適しているのは、ソリッドだと思ってください。真空管はアンプによって癖があるので最初に選ぶにはハードルが高いと思っています。

 

今(2011年4月現在)お勧めするなら

そうですね、ぶっちゃけ予算は別として、前述の条件を満たしているお勧めアンプは以下です。

  • VOX VT40+以上(できれば12インチのVT80+以上)
  • Marshall MG30FX以上(できれば12インチのMG50FX以上)
  • Line 6 Spider IV 30以上
  • Hughse & Kettner Edition Blue 30DFX以上(できれば12インチの60DFX以上)
  • Peavey Bandit 112

ざっとこんな感じです。同等クラスではこの他にもありますが、試していない、または試して音が悪かったものは除外しています。個人的には、上からの3つをお勧めします。意外といいアンプはLine 6でした。そこそこ安いし、DSPアンプでいろいろできますが、音は素直です。まあ、今のアンプはどれもごちゃごちゃついてますが、基本コントロールがしっかり使えるモノが良いです。

PeaveyのBandit112は、アメリカでは割とメジャーなアンプで、使っているプロも多いアンプです。出力も結構あるし、何といってもアンプの歪みが真空管っぽいと言われています。これが人気の秘密です。

これらより小さいまたは安いアンプを最初の1台目として選ぶと、たとえばその小さい手持ちのアンプと練習スタジオのアンプと差がありすぎて、またセッティングや音作りをしなくてはならなくなったり(これが原因で買い直す方もいます)、学校の教室くらいの部屋でのライブでも出力が足りなくなります(いざというときに使えたほうが良いですよね?)。私もVox Path Finder10(¥5000くらいだった)を持っていますが、これはリペア用で音出しが必要なときとかチューニング時にしか使いません。音を作るレベルにあるアンプではないです。

こうやってみると、どれもメインで使ってもおかしくないアンプばかりです。つまり、このクラスを用意してはじめて音を覚えて、スタジオでも音が決まるし、ライブも可能になります。自分のレベルを上げるには、機材もそれなりのレベルが必要と言うことです。でも昔と違って安いので(¥20000台からありますよ)、決して無理ではないはずです。まずはエフェクターよりも先にアンプです。がんばって手に入れて、腕を上げましょう。