アンプシミュレーター

POD X3 音作りのヒント その9 コラム「情報の精査」

2011年 02月 05日 00:28 | カテゴリー: アンプシミュレーター
2011年 02月 05日 00:28
アンプシミュレーター

機材を守るためには情報に振り回されないように

前回からの引き続きなところはありますが、できるからと言って、知らないままやることが一番危険なのです。また、毎度毎度音作りに悩まされることになります。せっかくパッチで記憶できるのに、毎回アンプが変わると大変なのはもちろんですが、ストレートにパワーに突っ込むとPodのセッティングがダイレクトに鳴るので余計シビアにならないと、音作りにならないわけです。特に家とスタジオ、ライブのセッティングは全部違うことを知っておく必要があります。

私は、(初心者には特にですが)「自分の持ち物ではないモノを理解もせず、自分が理解していない使い方は勧めません」。自分の持ち物内で自己責任で行う分には誰も文句は言いません。しかしスタジオの機材などを壊せば弁償になります。やるならギター専用のセパレートで、それと必ずリミッターを用意してください。これが何なのか、どこにつなぐか、どんなセッティングか、そしてつなぐ理由がわからないならパワーインはするべきではありません。パワー段の保護回路頼りではいつ音が出なくなってもおかしくないのです。通常のアンプインの方が安全で、アンプのニュアンスを生かした良い音を作れます。

そして危険な事がないか、適切な使い方なのか、ユーザーはちゃんと機材の取説を読んで理解しなくてはなりません。壊してからじゃ遅いですから。

 

Q&Aサイトにおけるフィードバック

Q&Aサイトでも勧める方を見ますが、安易な質問に安易な回答のやりとりを真に受けてはいけません。質問者は自分の機材と、たとえ借り物でも使用する機材のマニュアルをじっくり読んで問題がないかどうかを自分で調べること。取説読めば書いてあるようなことを研究も理解もせずに安易に人に聞くモノではありません。質問内容でその人のレベルは見えるんです。

回答者は自分がやっているからと言って相手も同じ機材で同じセッティングを使うとは限らないので、リスクが多大にあることを十分に伝えなくてはなりません。回答する側の責任は重く、相手が見えないからといって適当に済ませることではありません。ましてや、知らない内容を推測で回答する事は愚の骨頂です。ちゃんと回答する人は、どんな内容でもそれが良いか悪いか、その理由と結果がしっかり書いてあります。

 

メーカーさんへお願い

また、エフェクターメーカーも自社製品を売りたいばかりに「できる可能性」をたくさん書いて、アンプや他の機材の性能を無視した接続方法(例=プリアンプをすげ替え、アンプのパワーにダイレクトインする方法、またはマルチエフェクターのリターンとアウトプットで空間系のみパワーインさせる方法=入出力レベルがアンプ側とあっていないことがあるから)を勧めるのはやめて欲しいのです。

機能を付けるなら、なぜその機能を付けたのか、付けなければならない理由を明記して欲しいのです。初心者は理解せず、ましてや取説は必要なところ以外読まない人は多数です。でも読む人はちゃんと読みます。そのために「(前述の例として)レベルマッチングの必要性と注意点」を書いておけば、間違った使い方にはならないでしょう。

ほとんどのアンプメーカーはあくまでもエフェクトインサートしか謳っていないはずですし、入力レベルを公表しているメーカーも少ないです。できるかできないかをユーザーに判断させるのは混乱の元です。安全性を謳うことがメーカーの責任のはずです。もし、これでアンプが壊れたら、アメリカだったらすぐに訴訟の元です(アメリカに限らず...ですが)。

 

音作りのプロなら「確実」をモットーに

特別な理由もなく人に聞いた受け売り程度なら、安全に、良い音が作れる、通常のアンプインを選ぶことです。今回はたまたまアンプ接続の点から話をしましたが、どんな楽器でもわざわざリスクを抱えて、限定された中での音作りにこだわる必要はないのです。危険回避可能なレベルまで知識を高めて、機材をフルに活用しましょう。ライブやレコーディングの成功は機材を知って短時間で自分の望むいい音が作れること、これにかかっています。

たかが音作りとは言え、プロは怪しいことに手を出しませんし、再現できないことはやりません。「確実」なのがプロなんです。